Show Technology2

トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

ショーコントロール

CatalystでPJのシャッター制御

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 他の製品やソフトウェアとCatalystを明確に分ける点は、このショーコントロール機能にあるだろう。今日は、パナソニックのプロジェクターのシャッターをMOXAのシリアルデバイスサーバーで制御する設定を行いました。。そして、そのデバイスサーバーはカタリストを経由することで、DMXコントローラーから制御できるため、卓でカタリストのシーンを再生しつつ、例えばレイヤーがフェードアウトした直後に、シャッターを閉じるキューを作ることもできる。プロジェクター前に、DMXのシャッターを設置している人には、いい情報ではないでしょうか?

 シリアルコマンドをDMXで制御できるということは、シリアルコマンドを受ける機器はなんでも制御できるし、またMIDIやRS422などの機器も制御できるため、カタリストをショーシステムのコアに据えて、DMXコントローラーによるトータルショー制御ができたりする。こうした点が、カタリストらしさでもあり、目指している世界が単なるメディアサーバーではないことがわかります。

この他にもカメラコントロールなど、カタリストを使うと、さまざまな周辺機器との連携が可能である。「一体、誰がそんなことやるの?普通そんなことやらないよ」という反応もあるだろうけれど、いや、否定派の人には残念ながら、間違いなく便利な機能です。




ショーコンのUI作りとプログラミング

昨日からある現場の操作パネルをデザインしていますが、使用する環境や人などを意識して操作パネルの配置などを考えるのは意外と骨の折れる仕事です。スイッチの位置はもちろん、大きさ、色、押した時の表示、画面に表示する情報など、悩み始めると、時間のかかる作業です。結局、昨日は1日、この作業に没頭してしまいました。

スイッチとそのタスクだけを作るのなら、本当に簡単な作業ですが、そのスイッチのビヘイビアも含め、配置などを考える作業は、それ相応の仕事量でもあり、ショーコントロールのシステム作りにおいては、このユーザーインターフェース1つで、そのシステムの良し悪しが判断されるため、もしかするともっとも重要な作業になるかもしれないと感じます。(この部分の仕事は、見えにくいため、顧客に理解してもらうのが難しいです)

 今、行っているシステムは、タッチパネル上で、照明シーン再生、CDプレイヤーの曲選択及び再生、映像パターンの選択と再生、プロジェクターの電源管理と、映像データの転送管理などを実行できる仕組みです。機能的には、噴水のシステムなどに比較して、エラー制御などがないため、仕組みとしては実は簡単です。

 ただ個々の機能を実装するのは簡単でも、プロジェクターの電源は複数箇所で操作するため、どこの箇所でもオンの時は、オンを表示し、オフになったらオフを表示しなければなりませんし、照明はメンテナンス画面内で、シーン記憶できる必要があり、それを画面上で決めた秒数で再生させる必要がある。そして、映像はカタリストですが、3面の映像再生や1面だけの出力、そして外部入力のほか、内部コンテンツとユーザーが持ち込んだ映像の切換えなどが自由に、わかりやすくできることが求められており、このわかりやすくの点が、デザインの肝と言えるでしょう。

これらすべての機能がMedialonで作成可能なわけですが、これらはMedialonプログラムのスキルを身につけないと、簡単ではありません。内部で動作するタスク等のロジックは、もちろん本物のプログラミングほどのレベルではなくとも、条件制御のタスクをいくつも組み込むので、それなりに理解がないと、できないし、そもそも何ができて、何ができないか?そうした理解すらも、かなり熟練しないと難しいレベルにあります。ただ、そういう頭を使うのが好きな自分としては、このMedialonは照明コンソールで作っていた自動演出プログラムの、その先にある感じで、楽しいと言うのが本音です。

自分がもう少し若く、また会社経営ではない技術の仕事だけで生きていたなら、この世界にどっぷり浸りたいなと思うのですが、たぶん自分は中途半端に関わり、引退してしまうのだろうなと、今からそれを感じて、残念に思います。その代わり、いつかこういう仕事に熱中できる若い人に、これを教えて、思う存分、やらせてあげたいと思います。そんな人が現れてくれたなら、未来に想いをはせる土曜日です。





ITの簡単さと難しさの共存で起こる事

映像設備関連の企業さまとお仕事をしていると、自己紹介などで「うちは照明関連のネットワークシステムを提供しているんです」と話すと、わりと高い確立で冷ややかな笑いをもらったりする。そこにはどこか、「そんなもん売りつけるなよ」という声と「ネットワークって誰でもできるだろうが」というどこか軽蔑した声が交差したものに感じられる。(若い人に多いんですけどね。役職のある人は総じて紳士です。いやそれが普通なはず)

そして、システムダイアグラム図を書いて、L2スイッチなんて書いておくと、「要はスイッチングハブでいんでしょ?」とか「馬鹿ハブでいんでしょ?なんだよL2って」的な。。もう見事にスイッチという単語に拒絶反応というか。。(スイッチングハブですけど、ハブの響きが古くさいから嫌いなんです)

もちろんそういう時は、お好きなものをお使いくださいと伝えるが、考えてみると、おそらく照明のプロトコルや装置などを知らない彼らの場合、今の劇場のシステムは想像つかないのだろうし、いやその前に照明にはまったく興味はないのだろう。。いったいどれだけのスイッチが使われ、そこにどれだけのノードがつながるのか?そして最近、当社がお手伝いした音響ネットワークのサポートなど、意外とてごわいスイッチで起こる問題など、それが露呈してはじめて気づく事。

しかし無理もない、映像関連のシステムで制御用にネットワークスイッチを10数台利用することもないし、リングプロトコルを利用することもない、そもそも制御対象が同じラック内だったりするし、照明制御のシステムとは大きく異なる性質のもの、しかしさすがにオフィス用の馬鹿ハブをアサインすることはないだろうし、せめてHPやアライドさんのスイッチを使っているのだろうから、余計な口は出さないですが、まあ冷たい視線に耐えることにはなる。(この縦割りの世界観は、横から入るよそ者を嫌うという空気であろうと推測する)

 通常、システムは何も問題なく動いているときは、褒められる事もなく賛辞を送られることもない。しかし、問題が起こると徹底的に責められるという厳しい仕事であり、あまりおいしい仕事ではない。常にシステムは問題の標的になるもの。だからトラブルを避ける為に、馬鹿ハブは使いたくないし、せめて業務用のスイッチを使ってほしいという思いから先のようなL2スイッチという記述になったりするのですが、昨日の方も若干、視線が冷めていた。別にどうしてもCatalystじゃないと駄目じゃないし、シスコシステムやHPじゃなくても、ましてや自社製品にしてほしいなど一言も言ってないので、そこは察してほしいかなと思うのであります。


MedialonのLowLevelコミュニケーター

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久しぶりの更新ですが、今日は自社製品の紹介になります。Medialon社のショーコントローラーの特徴の1つローレベルコミュニケーター機能について。。

 ステージ照明機器の場合、DMXという共通言語があり、ほぼすべての照明卓は、DMXチャンネルを、そのコントローラーのどの機能へアサインするかを作る機能(デバイスビルダー、ライブラリー作成機能等)を持ち、これにより、DMXプロトコルをサポートする機器であれば、どのような機器でも、ユーザー自身が、そのコントローラーで操作できるようカスタマイズすることができる。

これに対し映像や音響機器の機器においては、共通言語がなく、外部制御という場合、RS232やRS422のほか、接点制御やMIDI制御、プロジェクターならPJLInkとさまざまな選択肢があるものの、コントロール側では、その都度それらコマンドを記述し、そのプロジェクトごとにコントロールシステムを作る必要がある。これがこの分野で汎用コントローラが誕生しない理由でもある。(有名なドラムさんのシステムやAMXなどの自動制御のシステムなどはありましたが。。)

この煩雑さを解消し、制御対象のコントロール用ライブラリーを独自に作り、これを他のプロジェクトでもシェアすることを可能とするのがMedialon社のLow Level Comunicatorというものである。
この機能は、どのようなプロトコルであっても、特定のポートを指定して、そこにその機器のコマンドを記述し、わかりやすいコマンド名で管理するとともに、これらコマンドをタイムライン上に配置することで、簡単に複数の機器が同期したショータスクを作る事ができる。



MIDIのルーター機能

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 Catalystには入力されたMIDIを別のポートにルーティングする機能があります。それがRouter機能です。これまでは、使う用途が思いつかんなと、思っていたのですが、ようやく出てきました。

この機能は入ってきた信号を特定のポートを指定して出力するもので、複数の入出力をもつMIDIインターフェースに、入ってきたMIDI信号をルーティングすることができ、MIDIスプリッターのように使うことができます。

最近は、MIDI分配器なんてものは、あまり見かける事もなく、さらにはMIDIインターフェースも少なくなった気がします。そういう意味では、いい製品をみつけるのが難しくなっていますが、ローランドやMaudio等の製品を使い、こういう機能を活用して複数のMACにMIDIを分配して、うまくカタリストを制御したいところです。

正直、MIDIってまだ使うもんなの?という問いもあると思いますが、手軽で装置も安く手に入る上に、普及度の高さでは、MIDIは便利なプロトコルと言えそうです。そろそろOver Etherを考えんといかんなと思う今日この頃ですが。。






遠くはない未来への想い

18日、InterBEEのチュートリアルセッションで話をする機会をいただきました。
人によっては、まさか、私のような無名のしかも、単に機材を販売している小さな会社の経営者が、登壇して話をすることなどあるのだろうか?と思ったかもしれないし、また、人が集まるのか?また、ちゃんと話ができるのか?といった不安などあったかもしれませんが、それなりに席は埋まったし、また午前の部の方と異なり、ジャスト90分内で収めたし、言いたいことも言えました。

(実は、私セミナー慣れしてるんで、どれだけ多くの人の前だろうが、自分の分野であれば、緊張もせず、え〜あ〜う〜のようなつまりもなく、きっちり話できるんです。時間内で)

 私も正直、万人受けするタイプではないのですが、それでも私の話は、自分なりに分析した内容で、間違いはないと自負しています。きっと、近い将来ですが、ショー演出空間(劇場も含む)においては、各種機器の制御システムのインフラがネットワーク化され、それはリングトポロジーやメッシュトポロジーなどのリダンダントシステムが組まれ、その上でショーを司るさまざまなプロトコルが運用され、ショー制御のためのシステムが組まれることでしょう。

 つまり、今行っている照明のための制御用ネットワークは基礎であり、やがて照明だけでなく制御用のネットワークとして、それらは運用される。それ故、劇場等のネットワークにはリダンダントシステムが必要で、また運用する技術者にもネットワークスキルが重要になるという論旨です。

 今回のチュートリアルでは、ネットワークとその技術の基礎というテーマであったものの、最後には、そういう話をすることができ、我が社がどこへ向かっているかを披露することができました。これは種明かしです。

いろいろと自分の中ではハプニングもあり、セッション途中は淀む場面もありましたが、まあ、そこはなんとか切り抜けましたね。誰も気づいてないようでしたので、結果的には成功だったと言えるでしょう。InterBEEの事務局の方からも、そのうちまた機会があるでしょうとのお話でしたし、いつかまた、次の自分の研究結果を発表したいと思っています。



Medialonショーシステムの伝道師として

先週、ロンドンで開催されたライブショーエンターテイメント分野の展示会であるPLASAの会場で私はMedialon社のCEOアレックスさんと会う事ができた。いつも忙しい人だし、Medialonはフランスの会社ではあるけれど、彼は通常、アメリカにいるため、なかなか会う事ができなかったが、今回は私がロンドンのPLASAに行くということで、時間を作ってくれた。(私はアメリカに行く事はあまりないのです)

いろいろと質問もされたけれど、それ以上にこちらの要望を伝える事もできたし、また熱意を伝えることができたおかげで、より強いパートナーシップを得る事ができた。もしプログラマーが足りない場合は、フランスから応援を送ることも可能だと言ってくれた。ありがたい話である。

そしてまた、これまでのパートナー契約以上にディストリビューターとして、Webページにも掲載してくれることになった。http://www.medialon.com/contact/all_contact.htm
これでアジア圏では、中国、香港に続き、3件目ですが日本の代理店として認知されることなった。(以前は韓国にもあったのですが、消えましたね。生き残りは厳しいです)

 ショーシステムの分野は非常に難しい分野です。さまざまな仕組みを理解する必要があり、広範な知識が求められる世界ですが、それこそ知的好奇心を満たし、やる気をかき立てる世界です。照明やまた映像だけでなく、さまざまな装置を連動して動かす事に興味を持つ人にとっては、たまらなくやりがいのある分野ではないでしょうか? 

(来年にはそういうテクニカルな分野に興味を持ち、やる気のある人を本気で募集したいと思います。)

今後も弊社は、ネットワーキングとマルチメディアのショー制御システムに取り組み、みなさまにユニークなショーシステムのソリューションを提供し、多くの方々に驚きと感動を与えたいと考えています。そして今年後半からは、Medialonの伝道師としても本気で取り組む必要がでてきたようです。


複雑に絡み合うシステム

映像が照明制御のプロトコルでコントロールされたり、また映像で照明効果が作られたり、最近のショー演出の世界はさまざまな要素が絡み合う複雑なものに進化してきた。いや、しかしそうは言っても、人はそう簡単ではなく、ビデオマーケットにいる人と照明マーケットの人が考える事は、まったく異なり、ヨーロッパでも同様に照明卓をビデオエンジニアが習得するというようなことは稀なもののようだ。

 これはACライティングの扱うVistaの説明を聞いたときに感じた事でもあり、また照明レンタル会社のNegEarthの人たちと食事をしたときにも感じたことで、あたりまえだが、照明の人は照明の世界で生きているし、また映像業界には映像の世界観がある。つまり価値観には大きな隔たりがある。

よって、これらが融合するかと言うとそれぞれの業界がある故、簡単なことではない。きっとその狭間にはハイブリッドな人たちが存在するだろうけれど、それらが歩み寄って融合するようなことはおそらくないだろう。もちろんこれはあくまで技術分野の話であってデザイン分野とは異なる話。すでにデザイン分野においては、照明も映像もトータルに演出に組み込むことが普通になってきているし、これはますます加速するだろう。その意味ではハイブリッドな技術者たちは、今後も貴重な存在となることだろうと思う。

 話は変わって、弊社で取り扱うことを決めたLumenRadioというワイヤレス製品の話。
この会社の本当のビジネスはOEMパートナーを広げることにある。よって単品の製品を大量に販売することより、いかに多くのメーカーを味方につけるかというのが大事なことのようである。そしてすでにLumenRadioは、Robe、Clay Paky,  Philips Vari-Lite, や LDDEといった有名なメーカーがOEMパートナーとして契約をしたそうで、LumenRadioは今後、こうしたメーカーの機器に組み込まれて日本に入ってくるようになるのだろうと思う。このスタイルは、ヨーロッパで、この分野のシェアを2分するワイヤレスソリューションも同様である。

こうしてシステムはコンプレックス化していき、1社で完結するようなものではなく、自由にさまざまな製品が組合わさっていくのだろうと思う。その意味では、単に製品を輸入販売しているわけにもいかず、いかによいサービスを提供できるかが重要なことなのだと強く想いに耽る雨の降りしきる深夜でした。






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