Show Technology2

トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

展示会

今年のフランクフルト

言わずもがなですが、今年もフランクフルトのProLightSoundには行くつもりです。そのため今月は後半、また1週間程度、留守にすることをご理解いだければと思います。

 今回はLuminex社から新製品が出ますし、またドイツのケーブル屋さんとは値下げ交渉を行いつつ、またスウェーデンのLumenRadioとも打ち合わせを予定しており、充実した出張になりそうです。(果たしてそんなにうまくいくか?どうか?4月の新価格に期待してほしいです)

 ProLightSoundという展示会は、ライブエンターテイメント分野の展示会として有名で、ロンドンのPLASAのようなジャンルの機材が並びます。照明、音響、そして最近は映像機器も。。通常、日本から行く人は最新のトレンドを見たり、新しい商材を買い付けたりといった感じです。私の場合は、今の仕入れ先との打ち合わせが主体で、新しい製品の代理店契約には、あまり興味はありません。なにしろ、うちの会社では、今のアイテムで手が一杯というのが本音です。

 また、マイルランテックは海外製品の販売代理店を目指しているわけではないので、多種多様な製品を買い付けるようなことにならないと思います。以前、ある人から会社の成長には、それが必要不可欠だろう?と言われましたが、そっちに拡大するならそうかもしれませんが、そのつもりはないので、そうならないと思います。さらに自分にとってライブショーの機材に対する興味までも、かなり薄くなっていることもあり、これを放置すると、まったくこの分野から離れてしまいそうなので、時々、刺激を与え続けないと、道がそれてしまいかねないという不安もあったりし、正気を保つ役割として、この展示会は意味があると感じています。



最後のPLASA?

長い間、アメリカの照明・音響の展示会LDI とともに、ヨーロッパにおけるライブエンターテイメントのための主要な展示会として有名なPLASA。http://www.plasashow.com/

毎年ロンドンのアールズコートで開催され、常に最新の照明機材が発表される重要な展示会だけに、私も2005年頃、ある照明機材の代理店さんに同行してから、毎年欠かさず行くようになり、今年で7回目になりますが、そのPLASAに明日から行ってまいります。

しかしながら、アールズコートが立て直しになるという話や、すでにヨーロッパのこのジャンルの展示会は、フランクフルトで開催されるProLight&Soundのほうに比重が傾いているという話を聞くに、もしかしたら華やかなPLASAも今年が最後なのかもしれないと思ってしまいます。



Catalystのディーラーネットワーク

 Catalystをパッケージしてマニュアルつけて販売してるのは、たぶん自分だけだと豪語しちゃったものの、展示会場で会ったサイモン(UKのディーラー)と話したところ、ドイツではCatalystの販売店は、2社あるそうで、ちゃんとソフトウェアのパッケージも作り、サポートもしてるようです。 そんなわけで、失礼しました。という一言を書きたくなった。 他のメディアサーバーのように、派手な宣伝などはしていないこともあり、あまり情報がないCatalystですが、やはりその評価は高く、世界中でそれぞれの国のCatalystフリークがしっかり販売しているようです。ただそれをとりまとめる親の会社がないだけで、情報があまり流通しないけれど、実はけっこうひろがっているカタリストなのかもしれない。

Danteプロトコル

fce29537.jpg  これまでEthersoundのことは少しだけですが、勉強したものの、それ以降は特に音響に興味があるわけでもないので、追いかけていなかった。今回の展示会は音響関連のエリアも広大で、さまざまな製品が展示されているものの、やはりその世界を知らない人間にとっては何をみたらいいのか?という感じで、ながしていたところ、音響分野の方に出会ったので、簡単に解説してもらった。  写真のイコライザーはDanteプロトコルを採用した製品で、今後はこのプロトコルが有力だと教えてもらった。そういえば最近、一緒に仕事した音響のコンサルタントであるM氏もまた、ダンテだねこれからはと言っていた。 音響もイーササウンドやコブラネットだけでなく、複数のプロトコルが混在する状況のようで、思うにユーザーの利便性を考えるなら、ヤマハのように複数のプロトコルをサポートするのはいい解決になるのでは??

ハイエンドレベルとローレンジと。

62d6f997.jpg  PRGのブース内に見たノードとイーサネットスイッチ類。オレンジの光ファイバーケーブルが見えます。 これだけでかいところだと、さすがにネットワーキングは不可欠で、おそらく幹線はファイバーだろうと思います。 このPRGの例だけでなく、全体的にネットワークは浸透しているものの、個々に見ているときっとそうでもないだろ?という意見を持つ人が出てくるだろうと思う。 それは、チープでローレンジなマーケットをねらうところは、DMXのみの対応でネットワークというのはプロマーケットというか、プロの中でもよりでかい現場をする人のためのものになっているようなせいではないかなと。 劇場などの設備は別として、ツアーマーケットやイベントマーケットの世界では、より安くすませたいという需要のほうが大きいだろうし、教育が追いついていないのは、どこも同じらしい。  これからノードやスイッチに関しても、ローレンジとハイレンジの2つの世界に分離して行くと思う。つまり、誰もが、またどんな仕事の人も同じような製品を使うということでなく、明確にマーケットは別れるんじゃないだろうか? 

RDMの動き

da54919a.jpg  いろいろな方面で、日本では疑問視されるRDM。Luminexが熱心にRDM対応しているからというわけではないが、以前からこのブログでもその効果などを紹介してきたものの、あまり普及した感がなく、多くの方はそんなもん必要なの?的な意見になるのは理解できる。  とは言うものの、こちらで聞く限りは、RDMは浸透してきているというのである。それはRDM開発の中心にあるワイブロンだけでなく、Luminexのような中継装置を扱うような人たちの意見。  今後、LED器具などの使用が増える分、RDMの効果は上がると思うが、果たして普及するだろうか?実際にデモンストレーションを見ても、機材のデータベースをコントロール側で持たずとも、RDMを使って機材側から受け取ることができ、そしてパッチすることができたり、任意のタイミングでリセットができるという点などは、とても便利だと思うのだが。。思うに、RDMはハイエンド機材の1つの指標になるかもしれない。チープな機材は対応せず、ハイエンドな機材は対応してくる。そしてDMX上で扱うというよりは、末端はDMXとしても、イーサネットがメインインフラになり、そこの中で活用されていく。ACNにもしっかりRDMは盛り込まれてるし、そういう流れになるのかも。

トータルにデザインされた演出

821e0466.jpg  ひときわ広いホールで1社単独のショーを行っていたのは、世界のエンターテイメント産業に君臨するPRG 大量につり込まれたWashとLED,そしてステージ中にはVl2500やBadBoy。文字幕に見立てたLEDスクリーンとVLのステージ中トラスは昇降可能で、袖にある機構用のコンソールで制御。 LEDカーテンのような映像は、Barco/Forsumのアンコールから出力されており、映像ソースはMboxエクストリームからのようでした。メディアサーバーのコンソールは、MA1によるもので、ムービングライト制御は例のV676が使われていた。見事にすべてが1社で統合されている。  こういう映像と照明と電飾などを含め、すべてをトータルに提供できるところが、この会社のすごいところです。自社オリジナル製品に加え、他の企業の製品を販売する部門もあり、ますます巨大化していくようなすごみがありました。 062bd8c9.jpg  正直、明かりはわーきれい。と素人に戻って感動できました。時間を区切ってタレントがリハーサルする様子を見せたり、プレゼンテーション用の照明ショーがありました。かっこいいですねバリライト。

劇場向けのADBムービングライトコンソール

88b5771a.jpg











 劇場の人にとっては信頼のブランドであるADB. しかしCEOも言うように、うちのコンソールは、コンベンショナルライト向けだからという通り、これまでムービングライトに本当の意味でマッチしたコンソールはなかったと思います。

もちろんメンターやフェニックスなどがムービングライトコンソールであることは確かですが、やや古くささがあり、魅力的とは言いにくいような。。。  

正直、個人的にはもうコンソールに対する興味は、かなり薄れていて、コンソールのニューズはノーチェックだったのですが、知り合いからチェックするようにとの連絡を受け、ADBで話を聞くことになったものの、今ひとつ盛り上がらないのは、私がユニークな質問ができないことによるものかも。。  

 さて今回、新しくリリースされるフリーダムは、タッチスクリーンを搭載したウインドウズベースのコンソールで、Artnet, SACN, Pathport, Sadnet, ACN, RDMなどほぼすべてのイーサネットプロトコルをサポートし、コントロールチャンネルでグレード違いがあるみたいですが、32ユニバースのDMXを出力するマルチパラメーターコンソールです。

非常にシアター向けなスクリーン表示とか、外部ディスプレイもタッチスクリーンにしているせいで、パラメーターコントロールだけでなく、画面の切り替えや構成など、とても使いやすそうに見えます。
と、そんな話をするはずが、いつの間にかLuminexのネットワークの話になり、ADBがLuminexとネットワーキングに関して、協調するとのことで、コンソールに関してあまり詳しく聞く事ができませんでした。  またも個人的な意見ですが、マルチプロトコルへの対応については、やはりこうなるか、という印象で、今後のコンソールはこういう何でも出力できます的なスタイルになるだろうなと思います。ということで詳細は、また各自でチェックしていただきたいと思います。


プロフィール

mrt_usami

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ