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トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

コントロールデスク

コンソールのフォーラムサイトとラストスパート

以前からあるCatalystとDMXコントローラーの話。

Catalystのコントローラーとして照明卓を習得するのは面倒だし、やりたくない。しかし結局のところ、どんなコントローラーを開発しようとも、その操作を習得する必要はあるわけで、その面倒さは一緒なのであるが、きっと照明に帰依するようなコントローラを使いたくないというような感情論的な側面もあろうかと思う。

ただ、ライブコンソールのプログラミングを習得する労力がいかに大きいかは理解できるし、もちろんそれを維持することも同様に、難しいことも十分承知している。私とて、それは同じで、私が自分で操作を習得して、人に伝えることが可能なコントローラーは、今、取り扱っているCongoというコントローラーが、時間的にも最後になるだろうと感じている。将来的に、新しいコントローラーを扱うことになっても、その時はもっと若い人にその仕事を与えることになるだろうと。またそれが可能かどうかも今の時点では不明である。

 そんなわけで、最近ラストスパートのつもりで、一気にCongoフォーラムのスレッドを延ばしている次第で、今、これを使っている人を裏切らないで、彼らに自分が知りうるかぎりの情報を無償で提供し、できるだけ多くの人が、それら情報を使って現場で困る事がないようにするには、これが最良の方法であろうと思っております。

 Catalystだけを使う上で、おそらくは、すべての機能を知る必要はないであろうと思いますが、できるならば、ムービングプロジェクターの制御や、Catalyst以外のメディアサーバーなど自力で活用できるようになっていただければ、販売した自分も本望かなと思うのです。そしてある程度までスレッドがたまれば、データベースとしてまた他のユーザー同士で交流できるようなボードになればうれしいです。

 ただ心配しないで欲しいのは、コンゴはETCという会社のコンソールで、これまでのETC社の歴史からすると、1つの製品は、この先10年は続くだろうし、これが完全になくなることは考えられない。現役を引退するとしてもまだ10年くらいはいけるんじゃないかと考えており、当面の間、このコントローラーが次世代の製品にリプレイスされることはないだろうと予想しています。

もう少しだけがんばります。しかしあと数年もすれば、自分はDMXコントローラーについて語ることなどなくなるんでしょう。それまでには、自分の代わりにサポートができる人を見つけたいと思っています。



DMXコントローラーについて

CongoJrというコントローラーを使ってCatalystのLive制御を言い続けて、5年が経過するわけですが、昨日の映像さんとの話の中では、やはり映像業界の方々にとってこのコントローラーの習得がどれほど大変かとまた、それを導入することが大きな賭けになるということがよく理解できます。(どれだけの人がこれを習得できるか?またその投資額に見合ったゲインはあるのか?)

 いろいろな人にお話を聞きますが、中には嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。無理もありません。なにしろ基本、照明卓ですから。。しかもコンソールごとにまったく使い方が異なり、機種が変わると、照明さんも難解に感じるわけで、新しい製品はまた1から覚え直さなくてはならない。いやはや。。

こうしたコントローラーは習得してしまえば、本当に便利なツールですが、自由自在に操作できるまでには、長い時間が必要な上、プログラマースキルを維持するのにも努力が必要です。なにしろ私も触れていないとどんどん忘れてしまいます。本当にこの分野の仕事は大変です。

そんなわけで、こちらとしても無理を押し付けるなど、そんな気はまったくなく、最近ではあえてCatalystの宣伝もしていないしまた、Congoをセットアップして説明したりもしていません。必要な方にご説明するのみです。しかしそうすると、こちらもどんどん忘れてしまうので、今年からはフォーラムにコンゴのプログラミングのヒントのような投稿を増やして行きたいと思っています。すでにユーザーの方々は、ご期待いただければと思います。


最新のCongoJrをチェック

 最近、照明コンソールについて、やや疎くなってきた私ですが、CatalystコントローラーとしてCongoJrは変わらず販売しています。そして今もまだこのコンソール以上に簡単なコントローラーは見つけていません。(映像さん向けという意味。照明さんは、何を使っても大丈夫でしょうけど)

とは言うものの、ボードオペレーターとしての能力は劣化し続けているので、コンゴのプログラミングスキルも最低レベルにあると思います。つい最近、ある照明企業さまの機材倉庫でデモをしたばかりですが、指がフェイスパネル上を何度も彷徨います。時々見るある映像会社さんのオペレーターの女の子の早さに、目を奪われることもしばしば。。続けていないとスキルは保持できないということです。
(次世代のコントローラーはもっと簡単になってほしいです)

 さて、そんな中、新しい受注があり、最新のCongoJrをチェックする機会がありました。新しいCongoJrでは、これまで必要だった2又のDVIケーブルがなくなり、直接コンソールにDVIケーブルを2本挿せるようになったため、セットアップが少しだけ楽になりました。これは中のボードがまったく新しいものになったが故でしょうが、もちろんそのおかげで、動作もかなり軽快です。ソフトウェアはVer6.1.1となり、これまで私が使ってきたVer6.0.4から少し進化しました。私の場合、心配性なこともあり、使い倒して安定したVerでないと受け入れていないので、うちから出荷するCongoJrについては、しばらく止まってました。幸いにもVer6.1.1については、一部の不具合を残して、それ以外に問題はないように思います。

この卓、決してメジャーなコントローラーではありませんが、他の照明的なコントローラーよりは、初めての人が入りやすいはずだと確信しています。しかし、このコンゴスタイルというかAVABスタイル(スウェーデン)は、あまりに独特なので、この先にもしAVABスタイルが消滅してしまったら、コンゴに馴れてしまった人が、照明コントローラーに移るのは大変なのだろうかと心配したりもします。今のところ、世界中にいるAVAB愛好家のために、AVABスタイルは、この先も継承されると聞いていますので、安心はしていますが、こうしたコントローラーの概念とか操作スタイルって習得するのは、本当に大変ですね。






コンゴのマニュアルをアップロード

 以前からCongoをお使いの映像さんからマニュアルの続きを作ってほしいと言われていて、作ろうと思い立ったものの、途中まで作っておきながら、ずるずると時間だけ過ぎてきてしまった点は申し訳ないと思います。 正直、照明卓についているマニュアルなんて照明さんも読まないものだし、映像さんにとってはまったく理解できないものだろうから、やはり特別なやつを作る必要があろうとは思っている次第です。 そんなわけで、とりあえずパート2まで作りましたので、ダウンロードして読んでいただければと思います。 マニュアルのダウンロードページ しかしながら、すでにコンゴを使っている人のほうが、もう先へ進んでいて、このマニュアルじゃ物足りないのではないかと思うのです。どうもすみません。これらはあくまで新人教育等にお使いください。一応、気持ちとしてはパート3まで作るつもりでおります。特にフェーダーウイングの機能とかを対象にして。。

最新のハードウェアに触れる

4fa4e0a9.jpg  最新CongoJrの出荷準備中です。カタリストのデモデータを入れたり、その他いくつかの機能チェックなど。 昨年、久しぶりに照明とカタリストを同時制御したら、ちょっと痛い目にあったけれど、このCongoとはもう長い付き合いになった。会社の設立時に購入したのが最初だけれど、それ以前に大きいほうのCongoでイベントの照明をやったりもした。  確かに昨年は慣れない現場でちょっと「あたふた」したけれど、主張は変わらずで、メディアサーバーにはよくできたコントローラーだと思う。いろいろ変更して欲しいこともあるけれど、照明卓の概念を理解せずとも、使えるという点では、映像さんにとってやさしいコンソールなのではないだろうか? 今ではこれを使いこなせる映像さんも増えているようだし、(まあ1社か2社の話なんですがね)DMXコントローラーに対する壁はかなり下がったととらえるべきじゃないかな?  さて、この新しいコンソールをいろいろ触っていると気づくのが、以前のCongoJrよりなんだかきびきびしているということ。聞くところによるともうハードウェアも大きく変わり、あたらしくなっているそうな。。これがコンピューターの世界だよね。ハードの進化は驚異的な速度で変化していき、それまでのハードウェアがすぐに陳腐化していく。コンソールだから大きな違いは出ないけど、メディアサーバーだと影響大ですけどね。

カタリストコントローラーは何がいいの?

時々、こういう質問を受けるので、書いてみました。 簡単に言うと、ムービングライトコントローラーであれば、OKです。なぜムービングライトコントローラーなの?という問いには、カタリストのようなマルチチャンネルのデバイスを制御するには、デバイスのライブラリー情報を作成できるコンソールが必用で、ムービングライトコントローラーにはこの機能があるから、これを応用するためとなります。 では、機種別に何が理想なのか?考えると、もちろん広く一般的に使用されるものがいいのだと思いますが、照明さんなら好きなものを使えばいいのではないでしょうか?ただ、メディアサーバーを制御する目的なら、下記の項目がチェック項目だと思います。 1 Art-net出力が可能なこと 2 デバイスデータがカスタマイズできる 3 DMX出力チャンネルは1024以上可能なこと(4ユニバース以上が理想) こうしたチェック項目から考えると、DMXコンソールのクラスが決まってくる。決して私がCongoJrを無理にレコメンドしているのではなく、理にかなった選択だというのがわかるはず。まあ、操作体系が独特なことが照明さんには気に入らないかもしれませんが、要は慣れですよ。

DMXコンソールのデバイスライブラリー

dea9ad11.jpg  カタリストなどのメディアサーバーソフトウェアを制御する上で、手早い修正や再生など迅速な対応には、ライティングコントローラーが非常に便利です。 これらコントローラーは、制御する対象のライブラリー(コンゴではテンプレートと言いますが)をもち、このデーターに基づいて、ホイールに各種パラメーターを表示したり、パラメーターのカテゴリーごとにデータを管理します。つまり、このライブラリーデーターの出来次第で、操作性は大きく左右されるということです。 正直な話、各コンソールメーカーは単にDMXのチャンネルがどういうパラメーターに割り当てられているかという情報だけで、自社のコンソール用のデータを作るか、又はライブラリーデータを作る企業からそのまま購入しています。よって、そのままの状態では、間違いなく使いにくいと思います。なぜなら、これは照明用コントローラーだからです。弊社では、コンゴジュニアに関してのカタリストデータは独自に作成し、特にはじめてこのコントローラに触れる人でも扱いやすいよう、できるだけシンプルにまた照明的でなく映像的な発想で作成して、提供しています。 最近になり、ちょうど第1次のユーザーが初期のステップを越えて、使いこなしている印象があるため、テンプレートを新しくしました。また、これはカタリスト4.2の32レイヤーに対応する意味でもありますが、弊社ダウンロードページからダウンロードできるので、お試しいただきたいと思います。パレットをすべて削除したので、今後はFocus,Color,Beamの各パレットを自由に作成して、使う事ができます。

Catalyst コントローラーとしてのCongo Part2

3c08713e.jpg 以前、長々とCongoJrというコンソールの良さを書き綴ったのですが、カタリストのようなソフトを扱う上で、完璧なライティングコンソールなどないと思う。その中で、コスト、サイズ、カスタマイズ性、操作の簡単さという視点で選んだ結果がCongoJrなのです。実は、今もどういうカスタマイズをすれば、便利なのだろうと試行錯誤しています。  すでに、うちの会社で販売したCongoJrをうまく使いこなしている映像会社さんがありますが、当初、いかに簡単で単純に見えるかを追求していたこともあり、今となっては余計な画面カスタマイズをしていたようにも思えます。そしてなにより、カタリストがV4.2へと変化するとともに、32レイヤーになったことで、画面の構成やまた、使い方なども変ってくるわけで、写真にあるとおり32個のレイヤーを表示しながら、どうすれば合理的なのか?今もその使い方を研究中という状態。  CongoJrで限界を感じたら、フルサイズをどうぞと言われたこともありますが、そのつもりはありません。自分はCongoJrこそがcatalystにマッチしていると思っているので、もうしばらくこれを研究します.まだまだ可能性はある。 最近、久しぶりに展示会用できっちり使い込んでいます。昔に戻ったみたいで楽しいです。
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