504361da.png http://d3.uva.co.uk/  今回、PLASAでも展示されて話題となったUVAのD3.  ユナイテッドビジュアルアーティストと言えば、ほぼアートインスタレーションの集団的な印象しかなく、こういう製品を作るとは想像がつかなかったが、彼らがMassive Attackの照明デザインなんかをやりだしたあたりで、何か変化を感じたのは事実で。アーティストがコンサート照明手がけるんだ。という驚きもあった。 さて、そんなUVAが自分の仕事で使ってきたソフトを1つの製品として販売するというのだ。これは驚きである。 さて、そのソフトだが、すでに多くのシミュレーションソフトになじんだ照明さんの目には、別に普通にうつるだろうこのリアルタイムレンダリングのしかもフォトリアリスティックな映像も、今となっては平凡かもしれないが、このD3はタイムラインを持ち、ここから直接、MIDIコマンドやDMXを出力することが可能で、シーケンスとビジュアライザーが一体化したようなソフトであるというのが照明のビジュアライザ-との違いだ。 簡単に言うとショーコントローラーとビジュアライザーと映像のマッピング機能を統合したプレゼン資料作成ツールのようなソフトで、映像コンテンツの自由な形状でのマッピングが大きな特徴かもしれない。もちろん外部の映像を中に描画することもできるので、カメラ映像の描画などもできるだろう。そして、これによりビデオと機構、そして照明を含めた全体のシミュレーション映像が表現できるということになる。 しかも、完成したらインターフェースに各機器を接続するだけで、すでにショーを実行することもできるわけで、これ自体がすでにショーコントローラーというのはとてもおもしろいと思う。 意外なのは、このソフトに注目するのが照明さんよりも映像さんの中に多い事で、PLASAで展示があったにも関わらず、照明業界ではスルーされてる感じである。まあ、そこはタイムラインなんて、という照明さんのものの見方もあるかもしれないが、大事な事は、これに興味を持つ人は、これをデザインツールとして美術デザインとビジュアルデザインを意識したプレゼンのための活用を考えていることだろう。 どうしても照明業界ではムービングライトのための省力化ツール的なのがビジュアライザーの位置づけで、そこではプレゼンまで意識しているわけでないし、またこれをパース図の代わりにして、シミュレーション内でセットデザインと照明デザインの同時進行でのデザイン制作という現場もないだろう。しかしおそらく、これは1つのマイルストーンで、何かが変わりはじめる兆候の1つではないかと思うのです。シミュレーションソフトは照明だけが使うツールじゃなくなるかもしれない。