花粉舞い散る季節になり、気分もブルーな3月です。
今日はある映像設備会社さんから送られて来たシリアルデバイスサーバーとネットワークスイッチのチェックを行いました。これはCatalystからプロジェクターのシャッターを制御するためにネットワーク経由でRs232コマンドを取り出すための装置です。

ネットワークスイッチは、アライドテレシスのスイッチングハブで、8ポートの単純なスイッチのわりに、コンソールポートもあり、SFPポートもあって、市場価格で5万円程度なれど、VLAN設定もできるというスイッチです。選択として悪くはありませんが、ここの製品、コンソールポートにあるRJ45の端子からRS232の変換がついていないので、それは別途購入くださいという不親切さ。HPとかシスコさんのは、変換ケーブルとかついてると思うのですが、せっかくブラウザーからの設定も可能なのに、IPをセットすることも、それを有効に切り替えることもできず、まあ、今回はそういう用途ではないから設定は無視します。(8ポートなら、そんな設定必要ないだろ?ということですね)

 こうして世の中、コンピューターを利用すると、なにかとネットワークが必要となり、今回のようなしょぼいネットワークであれば、皆が言う馬鹿ハブとか「すいっちんぐはぶ」とかで、ネットワークなんぞは、誰でも作れるというのは、きっと皆が承知しているとおりでしょう。

このイーサネットのよさは、本当に単純で誰でもできる簡単さが、良さでもあるのですが、ある一定規模に数が増えて、堅牢なシステムとかトポロジーとか考えだすと、1つ敷居が上がるのも事実。そしてL2レベルからIPルーティングのL3レベルに入ると、難しさが増してくるというのもあります。

スイッチがある一定数に増え、リングプロトコルやスパニングツリーなどを利用するとか、ノードもある程度の数に達すると、簡単なはずのネットワークも1つのシステムとして設計する段階に入ると思います。そしてネットワークからネットワークへとつなぐルーティングが入ってくると、また1つレベルが上がり、グローバルなネットワークにつなぐ段階になると、セキュリティーも考慮するようになるので、誰でもできるレベルではなくなってくる。この幅の広さがネットワークシステムの深さでもある。

今月も、ある施工現場でCatalystとコントローラを結ぶネットワークは電気屋さんが引いたCat5とオフィス用の「すいっちんぐはぶ」とやらでインフラは用意され、ネットワークなんてものは誰も特別視などしていないし、誰でもできるレベルの話なんでしょう。それでいい規模の場合なら、そのインフラで仕事をするだけですが、こうした環境で仕事をしながら、劇場のネットワークなどに関わると、本当にネットワークシステムというのは幅が広いと感じます。誰でもわかるし、作れるのだけど、実は奥が深い。