つい先日、ある音響のネットワーク設備の点検に弊社井上が行きました。私が行ったわけではないので、たいした話は書けないのですが、報告を受けながらいろいろ考える事がありました。

その設備ではコブラネットを使用し、L2スイッチはRSTPを利用しリング状に接続されています。もちろん基幹回線は光で、照明と大きく違うのはアンプ自体(Amcron)にイーサネットが直接接続できるため、照明で言うところのDMXノードのようなDSP装置が別に必要ない点と、また照明のように端末となるノードが少ないため(DMXノードの意味でなくいわゆるコンピューターなどを表すノードの意味)L2スイッチのポート数はさほど必要ないということです。

 今回の点検は、以前に出ていたエラーがないかどうかなどを確認するのが目的だったようですが、今回はエラーはなく、以前にスイッチメーカーさんとログをやり取りしながら確認したことで、不明な点はすでに明確になっていたようです。しかし今でも時々アンプを起動した時にリンクが切れたり100Mではなく10Mで接続されたりするとのことで、それはなんとなくオートネゴシエーションの問題ぽいなという印象でしたが、こうした話を聞いていて、やはり一般ベンダーのスイッチの手間とまた管理が面倒なことを思います。

 音響には音響の仕事が山ほどあり、照明には照明の仕事があるわけで、ネットワークを入れたら余計に手間になったのでは本末転倒、本来は仕事が楽にならなければならない。設定変更や問題発生時に、現場にいる人で対応できないシステムとか、そのネットワーク装置を組んだ業者が来なければ対処できないとか、そもそも現場の人が触れないようにふたをしちゃうなどというのはだめだと思うのです。

 そういう意味でステージ分野には、その産業に特化したオートマチックで且つ環境に強いスイッチが必要なのであると、そしていわゆるネットワークベンダーのスイッチはステージのことなどを想定しているわけではなく、アートネットやイーササウンドのようなブロードキャストプロトコルのことなども想定外なわけで、こうした他の分野からは理解されない環境でネットワークについてサポートできる人も必要になるだろうと思う。マイルランテックは、こうしたことを想定して、ステージ分野で安心して使える装置を提供するとともに、照明だけでなく音響分野のネットワーク環境をもサポートできるよう、努力を続けたいと思います。