以前からあるCatalystとDMXコントローラーの話。

Catalystのコントローラーとして照明卓を習得するのは面倒だし、やりたくない。しかし結局のところ、どんなコントローラーを開発しようとも、その操作を習得する必要はあるわけで、その面倒さは一緒なのであるが、きっと照明に帰依するようなコントローラを使いたくないというような感情論的な側面もあろうかと思う。

ただ、ライブコンソールのプログラミングを習得する労力がいかに大きいかは理解できるし、もちろんそれを維持することも同様に、難しいことも十分承知している。私とて、それは同じで、私が自分で操作を習得して、人に伝えることが可能なコントローラーは、今、取り扱っているCongoというコントローラーが、時間的にも最後になるだろうと感じている。将来的に、新しいコントローラーを扱うことになっても、その時はもっと若い人にその仕事を与えることになるだろうと。またそれが可能かどうかも今の時点では不明である。

 そんなわけで、最近ラストスパートのつもりで、一気にCongoフォーラムのスレッドを延ばしている次第で、今、これを使っている人を裏切らないで、彼らに自分が知りうるかぎりの情報を無償で提供し、できるだけ多くの人が、それら情報を使って現場で困る事がないようにするには、これが最良の方法であろうと思っております。

 Catalystだけを使う上で、おそらくは、すべての機能を知る必要はないであろうと思いますが、できるならば、ムービングプロジェクターの制御や、Catalyst以外のメディアサーバーなど自力で活用できるようになっていただければ、販売した自分も本望かなと思うのです。そしてある程度までスレッドがたまれば、データベースとしてまた他のユーザー同士で交流できるようなボードになればうれしいです。

 ただ心配しないで欲しいのは、コンゴはETCという会社のコンソールで、これまでのETC社の歴史からすると、1つの製品は、この先10年は続くだろうし、これが完全になくなることは考えられない。現役を引退するとしてもまだ10年くらいはいけるんじゃないかと考えており、当面の間、このコントローラーが次世代の製品にリプレイスされることはないだろうと予想しています。

もう少しだけがんばります。しかしあと数年もすれば、自分はDMXコントローラーについて語ることなどなくなるんでしょう。それまでには、自分の代わりにサポートができる人を見つけたいと思っています。