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 Catalystの1つの機能になっているPixelMADは、元々は単体のソフトウェアだった。それがVer4の時代からカタリストに統合されたものである。それで今のカタリストはCatalystPixelMadというわけです。この話は以前にも書きましたね。。PixelMadの可能性

このPixelMadという機能は画面に表示される色をDMXのレベルに変換するというもので、これにより照明(特にLED)を映像を使ってドライブできる。他ではピクセルマッピングとか、ピクセルマッパーなどと呼ばれるものだ。しかし、その後のLEDスクリーンの台頭で、わざわざDMXに変換するのも面倒だとなり、使われなくなって。。。と思いきや、実は建築照明分野や最近のグリッド形状の照明器具などの流行で、見直されているという印象を受ける。

よくある(日本だと少ないか)ビルディングのファサード照明とかは、このPixelMadを使うと非常に簡単に色を変えたり、思い通りの色変化などを見せることができる。なにしろ映像を再生するだけでよいのだから、プログラムは非常に簡単である。高画質な映像は必要ないので、MACへの負荷も軽い。以前のテストでは、75ユニバースぐらいは楽々流してくれる。(このあたり想像つかないかもしれませんが、Art-netで75ユニバースってなかなかHeavyですよ。。なにしろブロードキャストデータですから。。)これだけのユニバースを大量に送りつけられたら、弱っちいノードだといちころなんじゃないかと思いますが、Luminexは淡々と出力を続けています。75×512ch=38400ch RGBFixtureなら12800台ということですね。。

(CatalystProは10ユニバースがデフォルトです。さらに出力Chが必要な場合は、10ユニバースごとにライセンスコードが必要です。)


この映像と照明の境界にいると、どうしてもMediaServerが登場するのと、Artnetの話は避ける事ができません。実際、海外のビルディング照明なんてArtnetかDaliだろうし、いやMediaServerが出力するのはほとんどがArt-netだから、こういう演出をしたらArt-net基本でしょうね。いくらブロードキャストで重いからと言われても、みんなやってますよね香港や上海、ドバイなんかでね。そこで必要になるのがタフなノードになるんですが、そういう意味ではLuminexとCatalystなんてベストな組み合わせです。
もちろんそれを理解できたから5年前から取り扱ってるわけですが。

さて、本題に入り、最近RGBWで色混合ができるか?という問いがありましたが結論はできないです。画面の1ピクセルの色をRGBフィクスチャーにDMXデータにして送る事が基本で、画面のピクセルにはWの概念はないですからね。WhiteはRGBフルになるわけで、照明のようにWとかAmberの概念は残念ながらないんですね。よってWを使う時は、別の画面にして使い分けて欲しいです。白黒の画の時はIntensityのみのFixtureを使用し、カラー画像の場合はRGBを使うなど。。このあたりDMXのパッチの
概念が必要なので、こういう機能を使うのは基本的に照明さんと電飾さんになるんでしょう。しかしながら、おもしろい機能だし便利なので、映像業界の方も是非使ってみて欲しいです。