18日のチュートリアルセッションを聞いたと言う産業用の制御機器やスイッチングハブを作る会社の方が、弊社ブースにいらっしゃいました。

「 弊社は産業用の制御機器、Moxaみたいなシリアル信号の機器や、産業用オートメーションのネットワーク機器を製造しております。少しこの業界に興味があって来たのですが、想像以上に進んでるんですね。そういう印象です。」というお話だった。

 弊社の提案しているLuminex社のフォールトトレラントリングは、産業用のネットワークなどでは一般的で、またデータセンターなどを結ぶラインにおいても、よく聞かれるシステムです。特にこのリングプロトコルを開発したエクストリームネットワークスのシステムなどは強力ですが、Luminex社のリングもなかなかのものです。

「リカバリータイムはどのくらいですか?」「50msくらいですかね」(実際は30msプラススイッチの数×5ms)   「それは速いですねえ」

 舞台産業も一般のネットワークを利用する世界と比較すると特殊な分野と言える。一瞬でもネットワークが止まる事は許されず、どこかの拠点で電源喪失があったとしても、ネットワーク全体が機能しなければならない上に、その切り替わりも瞬時に行われることが求められる。50msはかなり速いほうだ。

「チュートリアルの最後で提示されていたショーコントロールのシステムなんて、弊社でやっている制御システムとほぼ同じですよ。すごく進んでいると思いました」

「ショー産業と言っても、使っているのはコンピューターですから、ネットワークシステムを導入すると、その進化速度は他の産業と同じになりますよね」


 フォールトトレラントループは、スイッチにコストがかかるし、光ファイバーを施工するのもコスト高になる。しかし、他のオートメーションシステムや、重要拠点のネットワークシステムで利用されている事実を鑑みると、舞台における制御信号のバックボーン回線で、こうしたリングの冗長化を行うことは、間違いでないと自信をもった昨日の話です。