今月、16日から18日までの期間、幕張メッセにて開催されるInterBEEにて、18日のチュートリアルセッションにおいて、90分の枠をいただきました。題して
「 舞台照明および映像表現に必要なネットワーク技術の基礎と実践 」
とまあ、妙なタイトルではあります。正直、このまんまを話すつもりは、なかったりするのですが、あまりに逸脱すると問題になるので、最終的にはネットワークの話に帰結することになるであろうと思われます。しかし、そろそろ本番も迫る中、いろいろな方々から「何を話すの?」という質問がくるので、ここでちょっとだけ、その内容を披露しておきます。予告編です。

 個人的には、映像の展示会において、照明技術と映像技術の両方で活用できるテクノロジーの話をさせていただけるというのは、感慨深いものがあります。というのも、我が社の誕生以来、一貫して追い求めているのが映像と照明にまたがるテクノロジーであり、また私がマイルランテックを設立したのも、映像と照明の合わさる未来を夢見てのことでした。

 マイルランテックが追い求める分野は、最終的にはトータルショーコントロールの世界であり、そのプラットホームはネットワークになるという考えです。それはもしかするとACNのような照明業界の技術になるかもしれないし、AVBのようなオーディオからくるテクノロジーもそこに加わるかもしれないと。

多くの場合、照明は照明だけで完結しようとし、映像は映像で完結しようとする考えは、もう古いと思うのです。ネットワークを構築する上で、そこにRS232, RS422, そしてMIDI, I/OとてOver Ethernetが可能である。であれば、将来にはショー制御のための共通のネットワークが利用できるかもしれないと。そして、トータルショーコントロールの技術は、非常に重要なものになるであろうと、そんな話を18日には披露したいと考えております。 

対象者は、リアルタイム制御の映像に興味をもつ映像業界の方、イーサネットを使うシステムに興味のある照明の方、そして今後、映像セクションの確立が必要となった劇場関係者の方が対象になります。
さて、どんな話ができるか、自分でも楽しみです。

今は、残念なことに、前日のシンポジウムの準備に忙殺され、何も準備ができないでいるというのは、誰かの企みか?と疑ったりしながらも、必ずすばらしいチュートリアルセッションを完成させて、いい意味で期待を裏切ってやろうと思っております。