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 世界中のユーザーからは、非常に評価の高いCatalystだが、HighendSystemsの元を離れて以降は、本当に公の舞台から見えなくなってしまった。特に舞台照明の世界では、「Catalystってどうなったの?と問う人もいるほど、世界的にCatalystは伝説のソフトウェアと化している印象がある。

これほどに多くのユーザーを抱えながら、ほとんどメディアに登場せず、開発者自身 (と同時に販売者)もそうした場に姿を見せないソフトウェアというのは珍しいと言える。しかしこれはRichard自身が選んだ道であり、彼自身はこの状況に満足しているように見える。

単に多くの人々に訴えかけるマーケティング手法や、商品を販売することのみが目的となるそういうやり方をRichardは捨てる決断をした。今のようにストイックにショーを作る人々の助けとなることだけに集中したいのだ。別に売れなくてもいい。評価してくれる既存の顧客だけで十分だと。

まったくもって変わり者なのだ。そして真面目で驚くほどにストイックで、どこかおもしろくて憎めないキャラクターで、ダンスが好きで舞台が好き、そしてとても日本文化を愛する不思議な人。そして恐ろしく頭の回転が早い。彼はまさに天才なのだろう。

そんなわけで、今後、展示会等にCatalystを出展することはなくなるだろう。これまではどれだけ多くのユーザーを増やすかということにばかり専念していたけれど、そんなことをしなくてもCatalystは世界中のユーザーから愛されているのだ。そんなことを想いながら、Catalystの歴史をまとめてみた

カタリストの歴史