10f8d0f9.jpg  毎度のことで恐縮ですが、写真は出荷準備中のメディアロンのショーマスターです。 以前から、このブログでは、Medialonの可能性やShowControlについて書いてきましたが、このトータルショーコントロールの重要な点は、単にタイムコード同期とか接点による制御などといったことでなく、マルチプロトコルを1つの装置で扱う事であり、またさまざまなインターフェースをつないでマルチタスクで制御を実行するシステムを構築できるか否かです。  どうしても同期制御というと国内ではタイムコードがあって、そこに照明や音響や映像がつながるシステムであり、ショーコントロールを1つのセクションとしてとらえる考えはないです。せいぜいタイムコードを出力するセクションがそれを担うような感じですが、タイムコードでは30フレームまでの同期であり1/100の同期はできない。それに、マルチタスクのショー実行もできない。  トラブルがあった場合にショーを止めて別のシーケンスを実行とか、ユーザーが画面のメニュ-を押して、任意のショーを選ぶと言ったシステムを構築するとか、そういったシステムは映像と音響機器のオートメーションシステムという捉え方で、AV工事の1つとして行う例がほとんど。照明を加えたショーの現場でこれを実現することはあまりないだろう。ありえるとすればテーマパークだろうか? しかしながら、このトータルショーコントロールのシステムは、シルクドソレイユやブルーマンショーなどの演出を見ていれば、必要になるだろうことは理解できるし、最近の映像と照明の重なる演出においては、もっとも注目すべきものになるだろうと思うのです。  今回もこのコントローラを使い、RS232でDMXレコーダーや音響装置を動かし、MIDIやDMXを使い、さまざまな装置を制御するシステムを組んでいます。1つのコントローラーで複数のプロトコルが出力できる。それはショー全体の進行を管理することができるわけで、さらにはスケジュール管理のソフトを併用することで、決められた時間にこれらショーが自動実行するのです。楽しくてしかたありません。こんな風に現代的でスマートなショー制御システムを構築できる製品は、このMedialon以外にはないだろうと思う。