最近、音響コンサルタントの方と話をする機会があり、音響機器のデジタル化の話を聞く事ができた。以前からの私の印象では、音響のデジタル化はかなり深く、ほとんどの機器でデジタル化は完了しており、設備のほうでも光ファイバーなどの普及は進んでいると思ったが、コンサルタントの方のお話ではPA/SRの分野における伝送の部分はいまだ進まない状況だった。  よく言われるのは音響に比べ、照明のほうがデジタル化は進んでいるという意見だが、メモリーコンソールの登場時期が早かったことと、DMX512の普及で照明のデジタル化が早かったのは確かだが、それが故に今の状況は足踏み状態が続いていて、音響システムのデジタル化(コンソール及びデジタルプロセッシングエンジンなど)の進化のほうが進んだ印象を受ける。やはり照明の場合、DMX512がデジタル化の深化の障壁になっているような気がする。  確かに信号の伝送の部分では、イーササウンドやコブラネットなどが普及したという印象はそれほどないが、設備方面では、かなり前から使われているようである。仮設現場では、FOHからステージへ向かうメイン回線のみが、なぜかイーサネット化されないようだ。しかしコンソールから直接、光ケーブルをつなげられるものがあったり、それぞれのプロトコルに変換するネットワークカードなどが、任意のカードに差し替えられるといった点は非常に今時な印象です。