弊社は劇場向け又はステージやTVスタジオにおける照明のためのネットワークデバイスを扱っています。  その点では、つまりネットワークデバイスを扱うこと=インフラを整備する仕事になるから、大変な仕事だよというご教示をいただくこともあります。  もちろんこの仕事は重責が伴う仕事である事は理解していて、だからこそ元々専業でネットワーク業界で働いていた人間を社員に加えたわけだし、今後もネットワーク分野にいるプロを採用し、彼らをステージにおけるネットワークのプロにしていくつもりはあるのですが、インフラと言う言葉は重く、自分はそこまで大きな仕事ができるとは考えていないです。それをぼくが言うのは、おこがましいと思う。  特に劇場やスタジオなどの設備を作る場合、これは大手のメーカーさんやすでに多くのノウハウをもった企業と協力して作り上げる仕事だと思うのです。自分はその中の一部であって、ユーザーが求めることを、メーカーの方々とともに考える。どうすれば、よりよいシステムができるだろうか?ということを。。その時、われわれはシンプルにつなぐ役目であり、DMXを分配する仕組みをユーザーさんの求める形に作るのです。 インフラをつくる大きな仕事は、国内メーカーさんやワイアリングを専業とする方々にしかできないだろうし、自分はあくまで演出のためのネットワーク構築のお手伝いだと思う。そしてユーザーに近い位置で彼らに安心感と便利なシステムを提供するつもりでいます。やはり自分たちは、つなぐ役目なのだ。コンソールや負荷設備は、国内メーカーさんの製品を選択するし、またユーザーさんが求めるなら、他のメーカーの製品でもつなぐのです。それが仕事だと思う。  また、ネットワークインフラを作るだけなら、すでに星の数ほどの会社が存在していて、われわれは、その中でステージに特化したネットワークシステムの企業を目指してはいるけれども、最終的な目標はインフラの会社ではないのです。マイルランテックは最初からユーザー自身が自由に扱うことのできるつまり、ネットワークの専門家に任せないで運用可能な、演出を作る人のためのネットワークシステムをどう作るか? それをユーザーとともに考えていて、その基本はオープン性であり、さまざまな製品を組み合わせて、よりよい物を作ることにあるのです。。安全とシンプル、そしてオープンが基本理念です。気持ちはもっとユーザーサイドに立ちたいのです。 これからも一歩一歩、謙虚な気持ちで多くの方の期待に応えて行きたい。そう思う今年の終わの月の私の思いでした。