遠くで鳴るサイレン音、窓を開けると深夜の冷気が体を包む。車の行き交う雰囲気も、人の喧噪音も都会はどこも同じ。東京にいてもロンドンにいてもパリにいてもさほど大きな違いはない。

今、自分はどこにいるのだったか、寝起きの頭では混乱する時がある。今ロンドンでRichardと会った後のことを思い出す。  

Catalystは顧客が抱える問題を解決するソリューションを提供するもので、われわれはそういう意識で仕事をすべきだ。つまり製品個体を販売することを目的にしちゃだめなんだ。とRichardに言われた時、なにか力が抜けた。 これまで、もっと宣伝しなければとか、「より多くのレンタル会社にカタリストを」と、他のメディアサーバー製品群と同じ方向性で考えていたが、これには間違いがあるように思えてきた。

もう十分に多くのファンを獲得しているカタリストである。この製品を今、必死に宣伝して販売するということに大きな意味はないのかもしれない。ステージ照明の人にも映像会社の人にも、何がなんでもCatalystと、しつこく宣伝することにどれだけの効果があるのだろう。買いたくない人は買わないし、必要のない人にはまったく無意味なものだ。  

もしかすると、今Catalystを知って活用している人だけで十分なのかもしれない。今回のPLASAにもUKディストリビューターの出展はなかった。自分も感じることだが、展示をして製品を紹介したところで、実はCatalystの場合、大きな効果は上がらない。そしてメディアサーバーというカテゴリーで認識され比較されることは、CatalystとRichardが求めることでもない。しかし、コンピューターの驚異的進化と力をうまく利用して、顧客の求める困難な演出を成功させることが可能な魅力的ソフトウェアがカタリストである。今年のInterBEEからMileruntechはカタリストの方向性について、考える時期にあるようだ。