いまだ多くの人が「ネットワークなど必用ないし、今のところDMXで間に合っているからネットワーク化と言われてもあまり実感がない」と言う日本の状況だが、それは今年から大きく変わることが予想される。

 今、コンソールメーカーもノードなどのネットワーク装置に力を入れ始めたが、Fixtureメーカーも同じ方向へと進みだし、MartinからDMXノードが販売されるようである。 http://www.martin.com/product/product.asp?product=Ether2DMX8

 昨年暮れからは、Xlntも日本に入ってきた。http://www.xlnt-at.com/data/  

 その他にも、わりと以前からネットワークに熱心な企業elcもある。http://www.elclighting.com/web/index.php?option=com_content&task=blogcategory&id=7&Itemid=4  

 これに加え、パイオニアであるETCそしてそれを追いかけるMAがあり、照明機器のイーサネット化はこれからが本番という状況だと思う。そしてまた今はクローズドプロトコルを提供するメーカーの思惑とは異なり、残念ながらその多くがプロトコルにアートネットを採用するか又は、マルチプロトコル対応であり、オープンなものを選択する方向にある。このあたりも自然と普及していく雰囲気が満ちている。  

 こうした動きは連鎖する。さらに他のメーカーも追従するだろうし、今後、ますます照明機器の制御信号はイーサネットが広がっていくだろう。そしてあるとき、気づくと皆がイーサネットを使っているような状況になる。DMXのときと同様に。。そしてそれが達成されたとき、照明のネットワークシステムがいかに柔軟で拡張性が高く便利になったかを誰もが感じるとともに、今までよりも難しい部分にも直面していくことだろう。それを助けて行くのが今の自分に与えられた仕事だと思っています。