つい最近、音響映像関連を扱う雑誌の記事で、音響コンサルタントの方とネットワークに関しての対談をしました。「おまえが一般の紙面に顔出すの?」と言われそうですが、そうなりました。恐縮です。

 これまで、わりと限定的な範囲で公開される協会雑誌とか、そういうところでは写真とかでてましたが、こういう一般の書店で販売するような音響の本に対談形式で顔を出すのははじめてです。対談相手となった三村さんという方は、すでに有名なコンサルタントの方で、キャリアもすばらしい方でしたので、かなり気後れしてしまいましたが、ステージ業界に貢献したいという熱意は同じ温度だと思ってます。

 そういえば、自分でプロフィールなどを語りながら、思ったのは、今のマイルランテックのコンセプトは、コンピューターを活用したイノベーション技術を業界の方に紹介するとか、それを使ってエンジニアの方々を助けたいとか、そういう裏方の裏方という方向性にあり、扱う製品もやや変った製品が多いです。簡単に言うと商売が難しい製品という分類です。

今回の対談で過去の話とか、今の思いとかを話しながら、なぜ自分が今の仕事を選んだのか?の答えが自分なりに見えてきて、それが、自分の一番スキなことなんだなと思いました。  

 感動というと大げさですが、要はすごい!と思えたことを自分で突き詰めて、これを人に紹介するとか、そういう情報を皆で共有するのが自分は楽しいということに気づきます。GrandMAを人に教えるとか、Spark4Dを人に教える仕事をしたときに気づきましたね。そして、それを追いかけた結果、今はコンピューターの驚異的な進化に伴う照明機器の変化とか、映像業界の変化に興味がある。

 たぶん、自分はこれを追いかけ続けるんだろう。皮肉にもメインフレームのOS開発に関わっていた二十歳の頃、二度とコンピューターはごめんだと思ったそのコンピューターにどっぷりつかりながら働く、20年後の自分がいる。