4370646e.jpg  最近、3Dが来ているというのは、誰でもわかるし、すでに今年の家電のトレンドは3Dテレビが主戦場であるとマスコミもさわいでいる。しかし、ここで言う3Dは両眼視差でできる映像ではなく、裸眼で見る事のできる浮遊する映像である。 最近、騒がれる3D映像は2つの目で異なる映像を見て、それを合成することで立体的に見せる手法のため、目が疲れやすく、また、特殊なカメラでの撮影が必用になる。しかし、ここで紹介するフローティングビジョンは、レンズを使って画面の映像を実際に数センチ離れた位置に結像した結果、得られる映像で、まさに画面が浮いているように見えるし、それが両眼視差によるものではないため、非常に自然に見る事ができる。  こういうすばらしい技術をパイオニアさんのような日本の企業が開発している事実は、外国勢の3Dばか騒ぎに比べるととてもクールにうつる。(最近の3D映像のお祭りは、from Hollywoodの一方的な印象) 確かにあちらの3Dも、今後、発展するのだろうけど、私はこのパイオニアさんの3Dをとてもすばらしい技術だと思いました。なにしろ映像コンテンツは普通でいいのですから。 この浮遊する映像というのは、単に浮いた映像だけなら、それで終わりですが、すでにパイオニアさんは、これをインタラクティブなシステムとして完成させています。この3D映像に触れることで得られる操作感というのが、このフローティングビジョンの可能性です。この小さなディスプレイは、単にコンシューマー向けに作られたデモ用装置です。それよりもこの技術を使った未来にこそ意味がある。やはり日本企業の技術力はすばらしいです。これを世界に紹介したいですね。  これは、まもなく開催される光和さんの内覧会にて展示する予定です。お楽しみに。