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トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

2012年02月

入荷したCRMX

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 長い間お待たせしていたルーメンレディオのCRMX及びRXを仕入れました。
技適マークの取得に苦労はしたものの、これだけ苦労すると我が子のようにかわいくなるものです。
この電波製品は、もしかすると光ファイバーのように、また投入タイミングが違うのかもしれませんが、ネットワークに対応したワイヤレスDMXというマイルランテック的にどまんなかを突いた製品を、どうしても放っておくことができませんでした。

電波製品は、その特性を理解して、うまく活用することで、良い結果が得られるのではないかと期待していますが、さすがにすべてをワイヤレスで行きましょうなどということはなく、弊社的にはネットワークシステムを補完する目的で、末端のどうしてもワイヤリングが不可能な場所などに活用して欲しいと思っています。また、最近はムービングライトのほうで、受信機を搭載した機種もあるので、活用の機会も増えるかもしれません。






投入時期が重要

先週、機材レンタルを行っている照明会社さんに、そういえば、直接お話をしたこともないし、もしかしたら光ファイバーとかその手の製品に興味があるだろうか?と想像し、デモをしたい旨を伝え、伺ったのだが、かなりするどい指摘をいただき、そこにはまったく必要がなかったような印象を受けた。

 まず第一にレンタル会社のお客さんが、照明器具は借りたとしても、光ケーブル指定でお願いしますとは言わないだろう。単に動くようにしてくれというだけである。
次に、光ケーブルを利用する現場というのは、ケーブルを延長する距離が何百メートルにも達するような現場であって、毎回そういう現場になるとは限らず、通常はCat5eのケーブルで問題ないのかもしれない。この点については、わざわざ光にメディア変換しなくても、Cat5eでも同様にイーサ化は可能だし、光にすることでメディアコンバーターまで必要になるのはコスト高になりすぎるということ。

正直、2年前にFiberFoxのケーブルを見つけた時は、心から感動し、多くの人の問題を解決できると思ったのだが、実際には、照明さんも電飾さんもすでになんらかの光ケーブルを導入済みかまたは、今回の例のようにまったく必要がないかで、残念ながらFiberFoxは投入時期を間違ったのかもしれない。本当にいいケーブルなのだが、いい製品だから売れるわけでもない。タイミングは重要なのだ。どうやら照明分野では、あまり必要がなかったようである。

しかしながら、FiberFoxはDVIエクステンダーとして、一部の映像さんの間でご好評をいただいてるので、無駄にはならなかったと思うし、また一部の照明さんにおいても、ツアー等でご利用いただき、高い評価をいただいているため、決して悪い選択ではなかったと考えてもよいのだろう。

さて、そんなわけで、今後のFiberFoxの販売チャンネルは、特定のチャンネルに固定する予定で、今のところ、照明業界向けには、富士ライト商事さんと、映像業界向けにはシーマさんを通して販売していくつもりです。(劇場等向けにはメーカーさんを通しての販売です)





基幹システムの保護について「まとめ」

久しぶりの更新です。今回は、少しネットワークの話をしてみます。
弊社は他の方々がどう思われているかは、さておき、照明信号の分配に関するネットワークシステムを提供する会社だと自負しており、機器のご提供だけでなく、自分たちの考えるシステム構築に関するアイデアや情報をご提供することも重要な役目であると感じている次第です。

そんなわけで、昨年のInterBEEにおいては、ネットワークの知識と題したチュートリアルセッションなどにも登壇させていただいたし、またこれまでにも、照明設備においては、リングプロトコルを利用した冗長化の仕組みは有効であると、解説をしてきました。(リングプロトコルの解説

この話は、特にDMX信号の基幹経路として、リングプロトコルを利用した冗長化がもっとも有効であるという論旨で、決して末端のスイッチや、特定のスイッチにぶら下がるノード等の機器までをも保護する目的ではなく、コンソール側のスイッチが2重化できる上に、経路が2重化されることで、信号経路のための予備回線を設けることができるというものです。

このシステムにおいては、各拠点での電源喪失や、トラブルによってシステム全体をダウンさせないという意図があり、ネットワークにつながるすべての装置をバックアップするようなものではないです。しかし、これまでにも、バックアップシステムを強調するがあまり、基幹システムの保護の観点を逸脱し、末端の機器にまでバックアップが効かなければ、こうした仕組みは意味がないというような誤解した論理を展開される方や、ノードの末端までリングにすべき?というような話もあり、バックアップシステムとか冗長化というと、かなり話が飛躍するものだと感じたものでした。

 リングプロトコルによる冗長化の良さは、そのリカバリー時間の早さ、システム全体の保護の有効性にあり、スイッチ個々の故障すべてに対応するものではなく、本当にすべての機器のバックアップを考慮するなら、すべての装置、ノードやムービングライトや何もかもが2台以上必要になり、事故が発生する確率に対して保護を計るためにかかるコストとのバランスは大きく崩れます。そこは皆さんご理解いただけるものと思います。

 さて、幹線の保護に最適なのは、言うまでもなくリングトポロジーの仕組みですが、経路を2重化する点では、物理トポロジーがリングのようにシンプルならば、ラピッドスパニングツリープロトコルでも同様の効果が得られるでしょう。(切り替わる速度は、やはりリングが早いですが)私はスパニングツリーの仕組みを否定しているわけではないので、切り替わり速度が高速なラピッドスパニングツリーを利用するのなら決して反対ではないのです。ただ比較するならリングプロトコルのほうがどうしても高速になりますよね?ということです。このあたりはコストとまた効果を天秤にかけてバランスをとっていただければいいのでしょう。

そして、末端のノードや機器に至る経路を2重化したいというのであれば、ノードそのものがトランクポートを持ち、リンクアグリゲーションのような仕組みで複数のイーサネットポートで受信する方法があります。ただ、ノードはそこまでは対応しておらず、現時点でこれは不可能ですが、ネットワークの技術を使えば、こうしたことは可能になるのは確かです。コストの面はさておいてですが。






Cat6の10G対応ケーブル

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 ステージ産業においては、たいした変化もないように見えるイーサネット関連のアイテムですが、まったく進化がないわけではなく、目立たないだけかもしれません。ちなみに写真のケーブルは、いつも使うイーサコンのケーブルではなく、10ギガ対応のCat6ケーブル(ステージ向け)の先端がハーティングのRJ45のケーブル。

 取り扱いはそれほど苦にはならないやわらかさですが、太いです。きっと長いケーブルだと、それなりの重さになるんでしょう。今回、購入したのは5mものですが、たしかに太くてシールドに包まれてる感が伝わります。10ギガになると距離もさほど延ばせないでしょうけど、その前にステージで10Gの帯域が必要かどうか?というのもあり、購入の必要は、なかったなあ〜とちょっと反省です。こういうケーブルもあります。という参考程度に考えたのですが、しばらくしてバーゲン価格で出すかもしれません。




MACPROに搭載するSSDのマウンター

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  SSDは2.5インチのものが大多数なため、写真のようにMACPROに搭載する時、2.5インチ>3.5インチのコンバーターが必要となります。想像するに、次に登場するMACPROはもしかしたら、2.5インチのSSDが標準になるかもしれませんが、今のMACPROは3.5インチベイなので、仕方ありません。

最近、MACPROを購入してCatalystをインストールする機会がありましたが、私がいつも使うマウンターが、写真のボックス型マウンターです。これはSSDを中に入れて蓋を閉めるだけでOKの簡単な製品。こういうちょっとした所にも、カタリスト用MACを選ぶ時に工夫が必要で、この煩雑さが、カタリスト導入の障壁になっているのかもしれません。





コンソールのフォーラムサイトとラストスパート

以前からあるCatalystとDMXコントローラーの話。

Catalystのコントローラーとして照明卓を習得するのは面倒だし、やりたくない。しかし結局のところ、どんなコントローラーを開発しようとも、その操作を習得する必要はあるわけで、その面倒さは一緒なのであるが、きっと照明に帰依するようなコントローラを使いたくないというような感情論的な側面もあろうかと思う。

ただ、ライブコンソールのプログラミングを習得する労力がいかに大きいかは理解できるし、もちろんそれを維持することも同様に、難しいことも十分承知している。私とて、それは同じで、私が自分で操作を習得して、人に伝えることが可能なコントローラーは、今、取り扱っているCongoというコントローラーが、時間的にも最後になるだろうと感じている。将来的に、新しいコントローラーを扱うことになっても、その時はもっと若い人にその仕事を与えることになるだろうと。またそれが可能かどうかも今の時点では不明である。

 そんなわけで、最近ラストスパートのつもりで、一気にCongoフォーラムのスレッドを延ばしている次第で、今、これを使っている人を裏切らないで、彼らに自分が知りうるかぎりの情報を無償で提供し、できるだけ多くの人が、それら情報を使って現場で困る事がないようにするには、これが最良の方法であろうと思っております。

 Catalystだけを使う上で、おそらくは、すべての機能を知る必要はないであろうと思いますが、できるならば、ムービングプロジェクターの制御や、Catalyst以外のメディアサーバーなど自力で活用できるようになっていただければ、販売した自分も本望かなと思うのです。そしてある程度までスレッドがたまれば、データベースとしてまた他のユーザー同士で交流できるようなボードになればうれしいです。

 ただ心配しないで欲しいのは、コンゴはETCという会社のコンソールで、これまでのETC社の歴史からすると、1つの製品は、この先10年は続くだろうし、これが完全になくなることは考えられない。現役を引退するとしてもまだ10年くらいはいけるんじゃないかと考えており、当面の間、このコントローラーが次世代の製品にリプレイスされることはないだろうと予想しています。

もう少しだけがんばります。しかしあと数年もすれば、自分はDMXコントローラーについて語ることなどなくなるんでしょう。それまでには、自分の代わりにサポートができる人を見つけたいと思っています。



PixelMadについて再テスト

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 Catalystの1つの機能になっているPixelMADは、元々は単体のソフトウェアだった。それがVer4の時代からカタリストに統合されたものである。それで今のカタリストはCatalystPixelMadというわけです。この話は以前にも書きましたね。。PixelMadの可能性

このPixelMadという機能は画面に表示される色をDMXのレベルに変換するというもので、これにより照明(特にLED)を映像を使ってドライブできる。他ではピクセルマッピングとか、ピクセルマッパーなどと呼ばれるものだ。しかし、その後のLEDスクリーンの台頭で、わざわざDMXに変換するのも面倒だとなり、使われなくなって。。。と思いきや、実は建築照明分野や最近のグリッド形状の照明器具などの流行で、見直されているという印象を受ける。

よくある(日本だと少ないか)ビルディングのファサード照明とかは、このPixelMadを使うと非常に簡単に色を変えたり、思い通りの色変化などを見せることができる。なにしろ映像を再生するだけでよいのだから、プログラムは非常に簡単である。高画質な映像は必要ないので、MACへの負荷も軽い。以前のテストでは、75ユニバースぐらいは楽々流してくれる。(このあたり想像つかないかもしれませんが、Art-netで75ユニバースってなかなかHeavyですよ。。なにしろブロードキャストデータですから。。)これだけのユニバースを大量に送りつけられたら、弱っちいノードだといちころなんじゃないかと思いますが、Luminexは淡々と出力を続けています。75×512ch=38400ch RGBFixtureなら12800台ということですね。。

(CatalystProは10ユニバースがデフォルトです。さらに出力Chが必要な場合は、10ユニバースごとにライセンスコードが必要です。)


この映像と照明の境界にいると、どうしてもMediaServerが登場するのと、Artnetの話は避ける事ができません。実際、海外のビルディング照明なんてArtnetかDaliだろうし、いやMediaServerが出力するのはほとんどがArt-netだから、こういう演出をしたらArt-net基本でしょうね。いくらブロードキャストで重いからと言われても、みんなやってますよね香港や上海、ドバイなんかでね。そこで必要になるのがタフなノードになるんですが、そういう意味ではLuminexとCatalystなんてベストな組み合わせです。
もちろんそれを理解できたから5年前から取り扱ってるわけですが。

さて、本題に入り、最近RGBWで色混合ができるか?という問いがありましたが結論はできないです。画面の1ピクセルの色をRGBフィクスチャーにDMXデータにして送る事が基本で、画面のピクセルにはWの概念はないですからね。WhiteはRGBフルになるわけで、照明のようにWとかAmberの概念は残念ながらないんですね。よってWを使う時は、別の画面にして使い分けて欲しいです。白黒の画の時はIntensityのみのFixtureを使用し、カラー画像の場合はRGBを使うなど。。このあたりDMXのパッチの
概念が必要なので、こういう機能を使うのは基本的に照明さんと電飾さんになるんでしょう。しかしながら、おもしろい機能だし便利なので、映像業界の方も是非使ってみて欲しいです。





小劇場にもネットワークシステム

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 渋谷のど真ん中に位置する小劇場に仕事で行った友人が、「小さいのにさ、ネットワークシステムになってて、進んでるんだよね。DMXなんてあちこちに出てるからケーブル引かなくていいんで便利だったよ」と言ってくれた。「そう、そこはうちの製品でネットワークシステムを組んだんだよ」という会話がつい最近ありましたが、ようやく写真をいただいたので更新しました。

シブゲキ

この劇場はライティングデザイナーの方が設計した劇場で、彼が考えるシステムでは、やはり将来に向けてDMXはネットワーク化しておきたいし、映像設備などもメディアサーバーを考えているとのことで、相談の連絡があり、以前からの知り合いでもあったことから、もちろん喜んで引き受けました。

この劇場は、場所が渋谷なだけに、有名な劇団などが公演を行うわけで、おそらくは尖った演出が多く行われる事でしょうし、DMXユニバースはさほど使わないとしても、今後のLED化を見越してネットワークにしておきましょうということになり、とは言うものの、大劇場のような大きな設備ではないため、イーサネットケーブルの距離も100m以内に収まる事から、光ケーブルは使わず、リングトポロジーのシステムは持ち込みませんでした。

よって、調光室にあるGigabitSwitchから上手と下手の2カ所に向けてCat6ケーブルが引かれ、キャットウォークやステージのノードはこの2つのGigabitSwitchに分散して接続されています。ノードは昨年、発売されたばかりの2ポートノードのトラスタイプが採用され、これが劇場内に分散配置されます。

友人は主に演劇分野でデザインやオペレーションなどを行ういわゆる照明さんですが、彼曰くは、あまり深く考えなくてもあちこちにノードがあってDMXはそこから取ればいいわけだから簡単だよと言ってくれているので、小劇場の世界でもこうしたネットワークシステムは作業時間の短縮になり、作業効率の改善に役立っているように見えます。つまりネットワークを使うとか使わないとか、またユニバースはそんなに必要ないということではなく、DMXインフラがすでにあるというキャパシティーが、作業効率だけでなく、デザインや仕込み自体にふくらみや安心を与えるのであると思うのです。

*ちなみに、こうした設備でやり玉にあがるネットワークのせいで、カットインアウト等の反応の遅さが気になるというのは、コンソールのリフレッシュレートの遅さが根本原因であり、コンソールがネットワーク対応のものか、より早いリフレッシュレートになると改善します。




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