Show Technology2

トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

2011年09月

MACを探し歩く

とある電話で、以前に書いたMACProとCatalystの見積もりの正式な注文が入り、のんびりとネット上でMACを注文しようとしたら、次から次へと在庫切れでキャンセルの回答が入り、やや焦り始めたのが昨日だった。

 今日の朝からネット上を彷徨うも、SnowLeopardの入ったMACPROはネット上では探せないと判断。午後から足を使ってエレクトリックシティーを彷徨うことになった。

街を歩くも、今のApple社の方針により、MACを扱う店はかなり限定されている。そしてApple社員のいるお店にかなりの確立で共通する態度のでかい店員とSnowLeopardの否定。もう最初からLionありきで、SnowLeopardは完全に過去の扱いである。にも関わらず、大型量販店などに行くと、かなり多くの人がSnowLeopardのMACを探しているようで、皆が困っているんですよと言う。それはまだ多くのユーザーが10.6の環境を必要としているということだ。

 Apple社へ直接電話しても、同様にややキレたようなもの言いの社員が、同じく完璧なまでにそれらを否定してくれる。さすがである。言葉もない。途方に暮れて、事務所に戻り、いやそれでもあきらめるものか!と電話で質問をぶつける作戦に出ると、意外に簡単に発見。。しかしその店でも、こういう状況になるだろうと集めておいたのだが、そろそろ底をついてきたという。もうそろそろSnowLeopardの環境は新品では手に入らなくなる。







Catalystの歴史

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 世界中のユーザーからは、非常に評価の高いCatalystだが、HighendSystemsの元を離れて以降は、本当に公の舞台から見えなくなってしまった。特に舞台照明の世界では、「Catalystってどうなったの?と問う人もいるほど、世界的にCatalystは伝説のソフトウェアと化している印象がある。

これほどに多くのユーザーを抱えながら、ほとんどメディアに登場せず、開発者自身 (と同時に販売者)もそうした場に姿を見せないソフトウェアというのは珍しいと言える。しかしこれはRichard自身が選んだ道であり、彼自身はこの状況に満足しているように見える。

単に多くの人々に訴えかけるマーケティング手法や、商品を販売することのみが目的となるそういうやり方をRichardは捨てる決断をした。今のようにストイックにショーを作る人々の助けとなることだけに集中したいのだ。別に売れなくてもいい。評価してくれる既存の顧客だけで十分だと。

まったくもって変わり者なのだ。そして真面目で驚くほどにストイックで、どこかおもしろくて憎めないキャラクターで、ダンスが好きで舞台が好き、そしてとても日本文化を愛する不思議な人。そして恐ろしく頭の回転が早い。彼はまさに天才なのだろう。

そんなわけで、今後、展示会等にCatalystを出展することはなくなるだろう。これまではどれだけ多くのユーザーを増やすかということにばかり専念していたけれど、そんなことをしなくてもCatalystは世界中のユーザーから愛されているのだ。そんなことを想いながら、Catalystの歴史をまとめてみた

カタリストの歴史








PixelMadの可能性

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 CatalystのPixelMad機能というのをご存知だろうか?その昔、まだLEDビデオスクリーンが一般的でなかった時代、CatalystもまたVer4.0とかの時代だった。この当時、大量のLEDをDMXでドライブするために、画面の中にLEDFixtureをレイアウトし、画面のピクセルをDMXレベルに変換して出力する機能が流行した。これはあくまで照明的なアプローチだったが、照明機材としてのLEDを映像で表現できるという便利な機能で、これはピクセルマッピングとかピクセルマッパーと呼ばれた。

 やがてLEDスクリーンは、高解像度への道を歩み、ステージでの需要増加とともに、DMXでドライブするのではなく直接、映像信号を流す映像装置へと移り変わるようになり、このピクセルマッピングの機能も過去のものへと押しやられることとなったが、それでも海外ではアーキテクチャーライティングの分野などで、建物の壁面に設置された大量のLEDをドライブする有効な手段として活躍する場面は存在した。

 CatalystProでは、デフォルトで10ユニバースのDMXをアートネットで出力することが可能だが、さらに必要な場合は、10ユニバースごとにライセンスを購入することで、250ユニバースまでの追加が可能である。しかし、今ではそうした需要もなく、また10ユニバースごとの課金という面でも、導入のインセンティブが働かず、これまでほぼ無視してきた機能だったが、久しぶりの問い合わせに、なるほど〜と
やる気になった次第です。

曰く、「1台のMACPROで一体、どれだけのアートネットストリームが出力できるのですか?」
はっきり言って、おもしろいテーマです。なかなかいい線ついてます。そうですね〜やったことないよ、それ。。

 Artnet2の規格では、255ユニバースのArtDMXが伝送できる。そして100Mb/sの帯域では400ユニバースぐらいまで大丈夫だ。しかしアートネットをジェネレートするのは、意外と負荷がかかるため、コンピューターのパフォーマンスに左右される。問題はMACPROがどれだけのアートネットDMXを一般的なDMXのリフレッシュレートでコンスタントに出力できるか?の一点である。

 やってみよう。。カタリストのデモバージョンを使うと制限いっぱいまでDMX出力をテストできる。ネットワークの帯域はLuminexのGigaSwitchを使うため、1ギガビットの環境。さすがにLuminetモニターもそれ相応のパフォーマンスがないとチェックできないので、もう1台のMACPROを用意してそのMACでLuminetモニターを立ち上げる。

 CatalystのDMX出力のリフレッシュレートは、再生する動画のFPSと同じものが適用されるため、30フレームの動画を再生すると、DMXの出力も30となる。一般的なコンソールの出力が25〜32程度だから、25以下までドロップしなければ、OKと考えるが、結果から言うと、8CoreのMACPROで75ユニバースを越えたあたりで、アートネットDMXのリフレッシュレートは27程度。Richardは100ユニバースは軽くいくというが、先日のテストではここまでで時間切れ。また次回に回して、100ユニバースまでテストしてみたい。





Medialonショーシステムの伝道師として

先週、ロンドンで開催されたライブショーエンターテイメント分野の展示会であるPLASAの会場で私はMedialon社のCEOアレックスさんと会う事ができた。いつも忙しい人だし、Medialonはフランスの会社ではあるけれど、彼は通常、アメリカにいるため、なかなか会う事ができなかったが、今回は私がロンドンのPLASAに行くということで、時間を作ってくれた。(私はアメリカに行く事はあまりないのです)

いろいろと質問もされたけれど、それ以上にこちらの要望を伝える事もできたし、また熱意を伝えることができたおかげで、より強いパートナーシップを得る事ができた。もしプログラマーが足りない場合は、フランスから応援を送ることも可能だと言ってくれた。ありがたい話である。

そしてまた、これまでのパートナー契約以上にディストリビューターとして、Webページにも掲載してくれることになった。http://www.medialon.com/contact/all_contact.htm
これでアジア圏では、中国、香港に続き、3件目ですが日本の代理店として認知されることなった。(以前は韓国にもあったのですが、消えましたね。生き残りは厳しいです)

 ショーシステムの分野は非常に難しい分野です。さまざまな仕組みを理解する必要があり、広範な知識が求められる世界ですが、それこそ知的好奇心を満たし、やる気をかき立てる世界です。照明やまた映像だけでなく、さまざまな装置を連動して動かす事に興味を持つ人にとっては、たまらなくやりがいのある分野ではないでしょうか? 

(来年にはそういうテクニカルな分野に興味を持ち、やる気のある人を本気で募集したいと思います。)

今後も弊社は、ネットワーキングとマルチメディアのショー制御システムに取り組み、みなさまにユニークなショーシステムのソリューションを提供し、多くの方々に驚きと感動を与えたいと考えています。そして今年後半からは、Medialonの伝道師としても本気で取り組む必要がでてきたようです。


複雑に絡み合うシステム

映像が照明制御のプロトコルでコントロールされたり、また映像で照明効果が作られたり、最近のショー演出の世界はさまざまな要素が絡み合う複雑なものに進化してきた。いや、しかしそうは言っても、人はそう簡単ではなく、ビデオマーケットにいる人と照明マーケットの人が考える事は、まったく異なり、ヨーロッパでも同様に照明卓をビデオエンジニアが習得するというようなことは稀なもののようだ。

 これはACライティングの扱うVistaの説明を聞いたときに感じた事でもあり、また照明レンタル会社のNegEarthの人たちと食事をしたときにも感じたことで、あたりまえだが、照明の人は照明の世界で生きているし、また映像業界には映像の世界観がある。つまり価値観には大きな隔たりがある。

よって、これらが融合するかと言うとそれぞれの業界がある故、簡単なことではない。きっとその狭間にはハイブリッドな人たちが存在するだろうけれど、それらが歩み寄って融合するようなことはおそらくないだろう。もちろんこれはあくまで技術分野の話であってデザイン分野とは異なる話。すでにデザイン分野においては、照明も映像もトータルに演出に組み込むことが普通になってきているし、これはますます加速するだろう。その意味ではハイブリッドな技術者たちは、今後も貴重な存在となることだろうと思う。

 話は変わって、弊社で取り扱うことを決めたLumenRadioというワイヤレス製品の話。
この会社の本当のビジネスはOEMパートナーを広げることにある。よって単品の製品を大量に販売することより、いかに多くのメーカーを味方につけるかというのが大事なことのようである。そしてすでにLumenRadioは、Robe、Clay Paky,  Philips Vari-Lite, や LDDEといった有名なメーカーがOEMパートナーとして契約をしたそうで、LumenRadioは今後、こうしたメーカーの機器に組み込まれて日本に入ってくるようになるのだろうと思う。このスタイルは、ヨーロッパで、この分野のシェアを2分するワイヤレスソリューションも同様である。

こうしてシステムはコンプレックス化していき、1社で完結するようなものではなく、自由にさまざまな製品が組合わさっていくのだろうと思う。その意味では、単に製品を輸入販売しているわけにもいかず、いかによいサービスを提供できるかが重要なことなのだと強く想いに耽る雨の降りしきる深夜でした。






屋外用のワイヤレス

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 InterBEEで展示予定のLumenRadioの製品に屋外用のDMX送信/受信機がありますが、写真のとおり
水没してもアンテナさえ水面から出してあれば、問題なく送受信できます。

この屋外用の装置は、リピーター機能も持つため、複数の装置を経由してkm単位で距離を延長できます。このあたりが屋外向けらしさでしょうか。

LumenRadioの良さはネットワークとの親和性だけでなく、受信機のスイッチを押すだけですぐに電波を受信し、送信機と接続される簡単さや、また接続が行われるとネットワークに接続した送信機だけでなく、電波を受信する受信機もSuperNovaという設定用ソフトに表示され、モニターすることができるという取り扱いの容易さです。正直、よくできてるなと感心します。






ワイヤレスDMX

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 今年のInterBEEに展示しようと決めた弊社取り扱いの新製品がこのワイヤレスDMX装置です。
もう1年以上もの間、やりとりが続いてきたこのワイヤレス専門カンパニーの場合、そのテクノロジーの素晴らしさに、売れるかどうかよりも、マイルランテックで取り扱いたい!と強くおもってしまいました。

しかし、日本の電波法の厳しさは、こうしたワイヤレス製品輸入にとって大きな障壁で、長らくその1点のみで、この商品取り扱いの決定が前進しませんでしたが、今回ようやく機種を限定し、最もコストパフォーマンスの高い送信受信の両方に使える写真のFXとまたアウトドア専用ワイヤレス製品の2機種が申請中にあります。よって弊社では、同社製品のすべてを取り扱うわけではありませんが、選定した機種はもっともコストパフォーマンス及び機能面で優れたものになるだろうと考えています。

 おそらくこのニュースは、これまでワイヤレスに否定的だった私がなぜ今、ワイヤレスを?という疑問を与えるのではないかと予想しますが、もちろん今もワイヤレスそのものに完全な信頼をもっているわけではありません。しかしながら、例えばシステムの一部をワイヤレス化することを否定するものではないですし、またどうしてもワイヤリングが不可能な場所もあるわけで、そうした中で、よりよい製品を提供することは重要なことであろうと思うのです。

そして、私を強く惹き付けたこの製品の良さは、あらゆる照明用のイーサネットプロトコルをサポートしており、例えば送信機側でアートネットを受けた時、その中の一部のユニバースを電波で送った先で、今度はsACNに変換して出力ということができ、これはつまりネットワークプロトコルのトランスレート装置にもなり得る点が非常にユニークであるし、またネットワークシステム専門を掲げる弊社にマッチした製品だとも思いました。この製品が多くの現場によりよい効果を与える事を願っております。

* 許可申請が完了した時点で、デモ機材の貸し出し等を行って参ります。

Lion でうごくCatalystを見た

今、時間は夜中の3時ですが、つい数時間前、ぼくはCatalystの開発者Richardと食事をしていた。
彼はあまりおしゃべりが好きな人ではなく、華やかなPLASAのような世界がきらいで、会場に顔を出す事などありえない。そもそも電話にもあまり出ないという点で、彼と会う事はかなり難しいのではないだろうか?と想像してしまうが、なぜか自分はいつもタイミングよく会う事ができる。幸運である。

そんなRichardが作るCatalystの話題は、そうした理由から常にWeb上で語られるGeekたちの話題が中心になってしまうのは仕方がないが、長らくwith Lionについての話題はあまりいい話がなかったと思う。そしてまた、Richard自身もAppleに対して否定的な意見をWeb上に載せていたせいで、まるでCatalystはこのままLionで動かないかのような印象を与えてしまっていた。

確かに、こうした情報操作というかマーケティングについてCatalyst、いやRichardはまったく興味がないというか、情報を出していこうという姿勢でないことが問題ではあるが、それこそディーラーである自分の役目なのかもしれないと感じている次第です。

 さて、そんな私の不安を払拭してくれたのが、彼が新しいバージョンだというCatalyst、確かにMACOS 10.7で動いていた。しかもスムーズに問題もなく。。
Richard曰く、Catalystのような製品については、テストにテストを重ね慎重に対応していかないと一瞬で信頼を失いかねない。だから新しいバージョンのリリースはどうしても遅れがちになる。これはもちろんAppleの事前予告もなく「いきなり新しいOSを投入」というスタンスのせいでもあるけれど、こうしたコンピューターのリスクは、PCやリナックスでもあるだろう?と彼は言う。

 もしウインドウズやリナックスだったとき、そのハードウェアの構築はディーラーに委ねられる。それらのサポートが本当に可能だろうか?100を越えるだろうさまざまな製品の組み合わせにベストな答えが導きだせるだろうか?すでに完成された製品であるMACをプラットホームに持つ事はそれらのリスクに対する応えにならないか

いやその通りである。そんなことはすでに自分は理解しているはずであり、それこそ今まで自分が語ってきたカタリストの売り文句そのものではないか。なぜ今、そんなことで悩んでいたのだろうか?自分は遠い昔、カタリストを信頼し、その圧倒的パフォーマンスに感動した一人だったはずである。これまでに何度もOS刷新という荒波は越えてきたのだし、今回も越えられないはずはない。そして今、またRichardは新しい機能を搭載したCatalystを3ヶ月ほどしたらリリースすると言っている。われわれは今、しばらくそれを待つだけでいいのだ。


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