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トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

2010年09月

ネットワーク製品の選択肢

a969d40e.jpg  ステージ向けネットワーク製品の選択肢が増えた。弊社の扱うLuminex以外にオランダのXlntなどステージ向けのイーサネットスイッチやノードを扱う会社はいくつかあるが、ここにパスウェイが加わることになりそうだ。 写真の一番上にあるのが8ポートのノードでマルチプロトコルに対応している。アートネット、ストリーミングACN そしてパスポートプロトコルなどのほかMANetにも対応する。 真ん中のイーサネットスイッチは10ポートのスイッチで、すべてのポートがイーサコンの仕様。これを扱うK社の社長は以前、イーサコンである必要などないと断言していたが、結局はこういう製品に落ち着くようである。 やはりステージ向けの製品はブロードキャストに対応するいわゆるノンブロックであるべきで、さらにはファンレス、設定が簡単なノンマネージメントタイプが便利である。こういうイーサネットスイッチはたくさん出てきそうでいて、今回も少ない。私がイーサネットのシステムを気にするようになってから数年が経つが、今でもこの手の製品を作るメーカーは少ない。おそらく今後もしばらくは増えないような気がする。

似たような名前の。。

fe8da84f.jpg  PLASA最終日、正面入り口から入ってすぐに、なんだか似たような名前の会社名が。。マイルテックとかミルテックとか言うのかな?うちはいつも丸いランテックと呼ばれるが、マイルの後にら行が入ると発音しにくいことは、最近知った。。 この写真の会社はレンタルなども行っているようだが、ブースの受付前にはバッテリーライトが置いてあり、今回の流行だなと感じた。。バッテリー搭載でDMXもワイヤレスなので、ワイヤリングいらずという製品だ。

舞台業界の若い力 Luminex

f8d048f8.jpg  古参の企業や大企業化していくこの世界でも、ネットワークシステムをてがける企業はまだ小さな企業だ。 社長のBartは優秀なプログラマーであり、若いながらもLuminexという企業をスタートさせた志し高い人物だ。そしてプロダクトマネージャーであるFabriceは私とほぼ同じ世代だが、怪我で照明家をあきらめ、ネットワークの勉強をしたあと、Luminexの社員となる。彼らは30代の若い力である。今後の舞台業界のネットワークシステムの発展を彼らのような優秀な人が牽引していくのだと思う。

PLASA2010

13945e66.jpg 毎年、恒例となったロンドンへの旅は、9月12日から開催されている舞台照明/音響の展示会であるPLASAを訪れるためである。残念ながら今年は後半の2日間しか見ることができず、また昨日は主に主要な人との打ち合わせがメインとなり、あまり詳しく見ることができなかった。最終日である今日だけは、詳しくチェックしてまた多くの方に情報提供したい考えだが、果たして1日でそこまで見れるだろう。やや不安な面もあるが、このBlogで随時、新情報をアップロードしていきたい。

Richardの言うソリューションビジネス

42f8e3a0.jpg  










 
 2010年9月14日 Catalystの開発者でありすでに多くの人にとって伝説となったRichardに再会した。いつものように短パンで長髪、自分のペースでおそろしく早いテンポで話す彼は3年前となにも変わりなかった。 やや変わり者である(ごめんなさい)

 彼はアポもとりにくい。3年前はくるかどうかわからないよ。と関係者に言われた中でお会いできたが、今回はスムーズに会うことができた。 彼はCatalyst単体の販売にはあまり興味はなく、単に製品を販売してOkという考えにはないと言う。それよりもソリューションを提供したい。

それぞれのアプリケーションに埋め込まれたカタリストが機能するシステムとしての1要素。とは言うものの、コアのビジネスはステージ産業にあり、舞台照明や映像デザインの人たちがカタリストの主要なユーザーであることも理解している。

ただ、そのリクエストは膨大だ。とてもすぐに対応できるものではないという。 一番最新のカタリストのバージョンでは、非常に多機能なエフェクトが搭載され、これまでにない複雑さである。これがいいかどうかという点について彼はエフェクトを機能を増やせば増やすほど、操作は難しくなるという。これは一長一短であると。。

機能の詳細については話すことができないのですが、非常にパワフルだということは確かです。また気になるMACのディスプレイ出力に関する話では、今のMACとグラフィックボードでは、あまりよくない。とのこと。。テストはしているが、まだソフトに反映はしていない。しかし元々カタリストは4出力でデザインしているので、いつでも4ポートのディスプレイアウトに対応できるのだとか。  

 しかし彼が強調するのは、コンシューマー分野にあるMACは非常に早いペースでハードのデザインが変わるので、カタリストのような特殊な産業の製品は対応していくのが難しい。常に後追いになるのは理解してほしいという。大事なことは安定して動作すること。これこそが重要であり、目新しい機能はあとからでいいというのが彼の考えである。


RDMはDMX512Aにあらず

         DMX512-AはRDMに対応した新しいDMXである

RDMに関する予言

                      RDMは何をつなぐか?

ビルディングプロジェクション

フランスで誕生したPigiというフィルムを使ったプロジェクションは、その驚異的な明るさで、屋外の建物への映写や、ワールドカップなどの大規模なイベントにおいて、フィルムによるリアルイメージの効果として多様された。 このリアルイメージのプロジェクション効果は、古くはPaniプロジェクションを使ったオペラの舞台装置にその源流を見る事ができる。

それが屋外に拡大し、巨大プロジェクションの専門企業が誕生したのが今の状況である。この巨大なプロジェクション効果は、明るさの点でも精細さの点でもしばらくはフィルムによる専用の装置に軍配があがったが、現代のデジタルテクノロジーはとうとう、それを飲み込むようになった。

プロジェクターの驚異的な進化は、大型プロジェクションの世界に大きな変化をもたらしはじめている。 その大きな転機として後に語られるであろうイベントが北京五輪であり、このイベントではフィルムではなくプロジェクターによる動画のプロジェクションが多様された。

そしてこの流れはその後のバンクーバーオリンピックにもつながり、大規模なプロジェクションの手法は、静止画のアニメーションからほぼ完全にコンピューター動画とプロジェクターの組み合わせに移行するのである。 そして今、世界的にもビルディングプロジェクションという演出をよく見かけるようになり、これは広告と組合わさり、アートと広告の中間的な印象で多くの人に注目されるようになる。ここでは映像を照明的に使ったり、3D効果を与えるエフェクトとして独特の演出手法が使われる。

おそらくこの流れは舞台に逆に戻ってくるだろう。そのとき世界的にもアートとして美しいオペラのセットが壊され、デジタルプロジェクションに置き換わってしまうのかもしれない。これは1つの世代交代の波なのだ。

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