Show Technology2

トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

プライベートショー

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 26日から開催されるETCコンソールセミナーの会場にカタリスト設置です。 ハロゲンのやわらかい明かりの中、シックな雰囲気で、まさにプライベートショーという感じです。 卓とカタリストを前にじっくり話のできる環境ができました。今回は照明さん主体になるのかもしれませんが、カタリストは照明さんには人気がないので、もしかすると寂しく一人で佇むことになるのかも。

カタリストコントローラについて Part2

26日に剣プロダクションサービスさんのETCコンソールセミナーがあります。 ETCセミナー及びコンソールの展示会  

 このセミナーではETCの新しいスタンダードコンソール,エレメントの詳細な解説が行われますが、その展示スペースには、各種のコントローラーが置かれます。弊社は、ここにCongoJrとともにカタリストを展示し、Congoの操作性がいかにカタリストにとって有効なものかを解説したいと思っています。

 徹底してカスタマイズが有効なこのコンソールは、照明ではまず、あり得ないカラーパラメーターカテゴリーをも自由に変更可能で、このカスタマイズの自由度は、まさに使う側の勝手で使いやすいスタイルを構築可能でした。もちろんパーフェクトだとは言いませんが、大きさや価格帯などを鑑みて、悪くない選択だと思います。

 照明さんの目線で見ると、非常に常識を逸脱したスタイルですから、照明コンソールとして導入するのに躊躇する理由もわからないではないですが、頭を柔軟にすると、ロックボードスタイルの即興性の要素が理解できるはずです。 (5年くらいこれ言ってるので、照明さんには、もう無理なのかも。。)

 しかしながら、すでにこれを使っている映像会社があり、現場で活躍している事実は、いかに簡単で導入しやすいか?ということを証明しているように思います。私も現場から離れて、もうかなり経つので、ボードオペレータ-としては終わっているのですが、このコントローラーを使ってカタリストをコントロールすることでは、他のボードよりも扱いやすいと感じています。

 もちろんこれは、カスタマイズの効果ですが。。  他の照明コンソールは、あたりまえですが、照明的です。それがメディアサーバーによいかどうか?という点では、 正直なところ ??です。トラッキングスタイルがいいかどうかも正直なところ、私は懐疑的です。

 複数のキューに対して同時変更ができれば、それでいいのかもという気がしてます。(Compuliteのような) MAやHogは照明コンソールとしてよい製品だと思いますが、必ずしもそれがメディアサーバーによいとは言えないと思うのです。その機能のほとんどは照明の為に作られた機能だと思うのですが。。

 なぜ誰も疑いを持たないのだろう。。 確かにCongoも照明卓なのですが、その特徴があまりにこれまでの常識から逸脱する故に、かえってカタリストにとっては都合がよかったと思ってます。  

 逆に照明卓を使わないという選択はどうか?という問いには、時間的制約がなく、演出シーンの自由自在なプレイバックを求めないのであれば、OKだと思う。短時間で修正して再生するとか、細かいタイム指定、ブラインド修正しながらプレイバックといった即興性に関して照明卓は長い歴史の中でよく練られた装置だと思う。また、パレットを使ったデータの参照とか、以前に使用したシーンのデータコピーのような操作に関しても、カタリストをコントロールする上で有効に作用している。



デザインする映像

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 展示会が終わりました。弊社の展示に興味をもっていただいた方々には、感謝しております。DMXコントローラーとMACのみの展示でしたが、かなりユニークな演出ができたのではないか。と自負しております。  

 展示会終了後は、展示物がパソコンとコントローラ-の2箱だけだったので、15分くらいで手早く帰り支度しちゃいました。光和さんのご好意もあって、スクリーンはそのままに帰宅することになり、恐縮しています。 なにせパソコン1台とコントローラーだけなので、モニターを入れたとしても5箱程度の荷物です。おそらく実際の現場でも、15分もしたら「お疲れさまでした」という感じになりそうです。

 さて、今回の展示ではカタリストのクロップシャッターを使い、変形スクリーンへの映像マッピングをお見せしましたが、反応はかなりよかったと思っています。プロジェクターはクリスティーさんの1万ルーメンのプロジェクターをわざわざ上下にスタックし、さらに斜めから照射するとともに、4つの円形スクリーンは斜めに傾いていたり、ばらばらの方向を向いた状態というプロジェクションとしては、かなり劣悪な条件を作ってましたが、見事に映像がスクリーンにマッピングされ、説明しないと気づかず通り過ぎる人も。。。  こういう映像の見せ方だと、映像をただ見せるのではなく空間デザインにかなり近づくと思います。これこそが映像分野の新しい進化だと思います。

 四角のスクリーンから映像を解放することにより得られる自由こそが、映像をアクティブに演出に活用するという新たなビジュアルデザインの方向性なのだと思います。それは過去にあったムービングするプロジェクションとはまた別のアプローチですが、定型スクリーンから映像を解放するという点では同じです。 メディアサーバー(古いなあこの言葉)は、この新しいデザインにこそ有効なツールだと言えます。

Medialonの難しさ

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 今回、展示会への出展を断念した機材、Medialonについてです。 私の場合、2003年頃から,ムービングライトコンソールを使って、いわゆる演出設備関連の仕事などをするようになり、自動制御による演出、内部クロック又はタイムコード等に関する演出制御において、照明コンソールがムービングライトやLED制御の面で秀でている故に、こうしたコンソールが一般に普及するかも。という意識のもと、照明コンソールを教えたり、プログラミングサービスなどをしてみようと。。そんなイメージでした

 しかし、やってみるとどうしても照明コンソールでは不便で、もっと上のレイヤーからトリガーを与える存在のショーコントローラーが欲しいなと思うようになり、一時期はスタードローコントロールに心が奪われた時期がありました。しかし、所詮はソフトウェア。しかもウインドウズとなると、微妙な気分です。自分で買って研究しようか?といろいろ考えましたが、どうもしっくりこない。

 もちろんAMXとかTTLのリデルとかまたはドラムさんのシステムに出会ったりしたこともありましたが、いや違う何かしっくりこない。イギリスで見たファロスなんかも同様で、照明に偏りすぎていたり、非常に手間のかかる製品であったり、何かが物足りなかった。

 もっと照明も映像も音響もすべて平等に制御できて、しかも専用のハードに組み込まれたような製品がないものだろうか?そして、ややエンターテイメント産業よりに位置する製品。そんな視点でネット上をさまよい続け、昨年の春頃でした。メディアロンに出会うのです。

 このトータルショーコントロールに関する自分の認識は、15年くらい前にイベントの仕込みで出会ったDatatonによる照明と音響、そして機構と特効(ファンやスモーク)の制御を見た頃にさかのぼるかもしれません。当時、Datatonはウォッチアウトで大成功する前の段階で、MIDIにより照明機器の制御などのインターフェースを扱っていました。

 この1つのタイムコードで照明と音響、映像までもがまとまって動く様は、とても楽しく、おもしろいと心から思ったのを覚えています。当時は、単に照明スタッフとして仕込みに関わりましたが、何か心に残り続けたシーンでした。 さて、そんなMedialonを扱うことに決めて、導入したものの、サポートするにしてもあまりに多岐にわたる機器との接続性の検証や、プログラムトレーニングの問題、機器単体で機能するものではなく、システムを構築する際に使用する類いの製品だけに、売るだけでは駄目で、どちらかというとお客さんと一緒に、どういうシステムを構築するか共に悩んでいくような製品です。

 すでに大手の映像会社さんは使用しているし、お見積もり依頼などもあるので、心強いのですが、そういう人たちがいないと難しい商品ですね。過去に日本に進出しようとして断念したMedialonについて、少しわかる気がしました。


ブレてます。やはり出展

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 数日前には無理。と思っていたフローティングビジョンですが、ウインドウズPCにつないでサブディスプレイにし、カタリストで作成した3Dジオメトリーの映像をキャプチャーして、これをクイックタイムで連続再生するということで、展示決定です。(ブレまくってますね。まるで今の与党みたい?)

 明日から2日間、光和さんの展示会でカタリストのそばにこの浮遊する映像装置を置いてあります。是非ご覧ください。 ちなみに、この小さな装置自体をどうこう言うつもりはないです。この液晶面の前にレンズを取り付けて、数センチ先で焦点を結んだその技術に拍手なのです。

 きっとこれは基礎技術になると思うのです。パイオニアさんは、やたらにこのFv-01の販売とか、この小さな装置でよりよい演出をとか言いますが、これは紹介用のサンプルだと思います。最終的には目黒にあるその他の装置を見れば、この技術の応用範囲がいかに広く、これは基礎技術で、その先にビジネスがあることがわかる。 残念ながら、うちはまったく商売につながりませんが、ただ心からこの技術を作った方々に賛辞を送りたい。ブラボー


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