Show Technology2

トータルショーコントロール/(株)Mileruntechのブログ

テクノロジー話題は、しばらくのお休み

当ブログは、パート1(Show Technology )から引き継いだショーコントロール関連の話題と、当社の製品紹介などを織り交ぜて、お送りして参りましたが、しばらく充電期間をいただきたく、お休みすることにいたしました。

いつもごらんいただいていた方々には、本当に感謝いたします。またいつか、充電期間を経て、この分野の盛り上がりとともに、ショーコントロールシステムに関する話題を中心に書いていければと思っています。

しかしながら、今後、マイルランテックブログは、技術情報とは異なる内容で、新しいブログスタイルに切り替える形で書いていきたいと思います。こちらの新しいブログは、マイルランテックの視点というテーマで、技術分野だけに限定しない、もう少し気楽な内容で、且つ広い分野の話題について書いてみたいと思っております。よろしくお願いします。





MACminiで30ユニバースPIxelMad

以前から解説しているとおり、Catalystを使うと画面のピクセルをDMXレベルに変換して出力することができます。これを一般にはピクセルマッピングと呼んでいます。
出力はアートネットとなり、このアートネットのジェネレートには、意外にCPUパワーを消費します。また、これだけのブロードキャストパケットとなると、受け取るほうも大変なものです。

よって、出力するほうでもDMXのリフレッシュレートがドロップしたり、また後半のほうのユニバースでドロップが起こることで、映像でLED器具を動かしていると、ドロップしたユニバースの分かれ目となる後半のほうで、ズレが確認できることとなります。これがよく皆が言うアートネットの遅れというやつで、しょぼいCPUだと見事に後半の半分のほうで遅れがでる。で、MACminiだとどうだろう?というテストなのですが、昨年のモデルで試したところ、全体に6〜7フレームのドロップがありますが、後半の極端な遅れはないようです。

ちなみに、これを受信するDellの一般的なPC( Core2Duo)などのPCでは20ユニバース以降は、ほとんど受信できません。これはブロードキャストパケットを処理するのにCPUパワーが足らない現象だと思います。そこでモニター用のPCをMACPRO 8Coreに変えて試すと、35ユニバースすべてが受信でき、すべてのユニバースで25〜26fpsであることが確認できます。アートネットのブロードキャストは、出力するほうも大変ですが受けるほうも数が増えると大変だということですね。しかし、Luminexのノードでは、こうした問題はなく、どれだけ送りつけてもきれいに処理してくれます。

26fps等の速度については、若干、一般的なコンソールよりも遅いレベルですが、さほど大きな問題にはならないと思います。これが一部8fpsとかにがくんと落ちると問題ありですが、しばらくチェックした感じでは、そういう大きな遅れもないため、MACminiでもアートネットのジェネレートは35ユニバースくらいいけるという答でいいと思います。(おそらく受信側にするとダメだと思いますが)

しかしながら、もしアートネットの遅れなどが発生した場合、カタリストでは255.255.255.255のフルブロードキャストになっている設定を個々のユニバースでユニキャストにすることができるので、それで回避することは可能です。





周波数ホッピング

spectrum CRMX

 知人からLumenRadioの電波がWi-spyだと弱々しく映るので心配という連絡をいただき、おや?と思って調べたのですが、当社で扱うLumenradioのDMXワイヤレスは、周波数ホッピングという方式を使っており、1MHz単位で高速に周波数を切換えるシステムです。これは送信機と受信機間でIDを参照し、互いに同期して電波を切り替えるもので、同じ環境にCRMXの送信機が何機あろうが、それぞれに接続した受信機との間で、それぞれにホッピングパターンを変えて、互いが干渉することなく、通信を行う事が可能です。

拡散周波数方式の一種に分類されるこのホッピングシステムですが、通常の周波数拡散方式が、中心周波数を挟んで5MHzを1つのチャンネルと定義し、このチャンネルを1つ選んで、一定の周波数帯域全体で電波を放出するのに対し、ホッピング方式だと、特にLumenradioの場合、2.4GHzから2.5GHzの間で、1スロット(1MHz)単位で、しかも自動で切り替えるシステムのため、通常はWiFiなどのためのサイトサーベイツール(事前調査)では、うまく表示しないのではないかと想像します。(Wi-spyについては、あまり詳しくないので、お店の人に確認したところ、そういう回答でした)

日本の電波法の規定では、電波の強さは、送信する帯域全体で見るようなので、周波数ホッピングシステムの場合、かなり広い範囲で電波を放出することとなり、1スロットあたりの強さは、3mW以下にするよう規定されています。(通常のチャンネル単位で行うSS方式は10mW以下)そういう意味では、Wi-spyのようなスペクトラムアナライザーにうまく表示されなくても当然かもしれません。

写真は、LumenRadioに付属するスペクトラムアナライザーですが、当然のことながらリアルタイムでの周波数切換えを表示することはできません。このツールは、Lumenradioの送信機のアンテナを利用して、周辺に飛ぶ電波を表示してくれる便利なツールです。これを見るとオレンジが周辺のワイヤレスの電波で、グリーンがCRMX自身が出す電波という表示です。ここで見る限り、帯域全体にグリーンが表示され、広く分布しているのがわかります。また、グレー表示は、よくぶつかる範囲を使用しないようにこちらでKiLLした範囲のチャンネルです。こうすることで、周辺機器との共存も可能になります。
こうした点がLumenradioの特徴で、その良さでもあります。ちなみに最大の送信距離は、500mになります。(もちろんよい環境でのことです)




舞台業界 制御システムのネットワーク化の今

照明のネットワークシステム推進論者 ? として、当ブログでは、この4年ほどの間、さまざまな情報を発信するとともに、昨年には、照明家協会のセミナーのほか、InterBEEという展示会でも話をする機会を得ました。関係方々には、感謝をいたしております。

 そのおかげで、皆様方において、ネットワークシステムについてのご理解が進んでいるのではないかと思っておりますが、時々いただくご意見に、私の主張が1つの方向性に偏っている印象を与えているように感じることがありますので、再度、この誤解を解くべく、話をしておきたいと思います。

 まず、照明のプロトコルに関して、私はアートネットだけを推進しているわけではありません。さりとてsACNだけがベストな選択肢だとも思わないし、パスポートプロトコルが悪いとも思いません。結局、今、使いやすいプロトコルを複数サポートしておけば、使う側が選択する話で、実はそれでいのではないかと思います。しかし、今、互換機材が多いのはアートネットなので、アートネットが便利であるのは確かです。そしてメディアサーバーも扱っている自分としては、アートネットは特定の企業が作ったプロトコルであろうと、ここまで広く普及したら、否定はできない。これも事実だと思うのです。

思うに、通信プロトコルはオープンなほうがよいし、その意味では、アートネットもsACNもそのどちらもが選択肢に入るだろうと思います。ただ、残念ながら、プロプライエタリープロトコルは周囲のさまざまな機器との互換を考えると、大きなシェアを持つのは難しいと言わざるを得ません。

次に、ネットワークの冗長化について、リングプロトコルを使ったトポロジーだけを推奨しているわけではなく、舞台向けの冗長化の仕組みとして、リングトポロジーの仕組みが最適だと感じているため、お薦めしているのであって、決してスパニングツリーが悪いと言っているわけではないのです。
正直、リカバリー速度などの点で、リングほど高速でなくてもよいのなら、ラピッドスパニングツリーを使用してもよくて、またそれほど多くのスイッチを使うことがなければ、例えば2台しかないといった場合に、リンクアグリゲーションでケーブルを複数つないでもいいのだろうと考えます。

冗長化の仕組みは、通常の状態では機能しておらず、万が一の保険のような部分でもありますが、その施設の大きさに応じて、そこにどれだけのコストがかけられるか? というバランスで決まるものだろうと思います。よって、施設の特性によっては、リングトポロジーの冗長化などが、最適な場合もあれば、逆に過剰な設備に なってしまう場合もあるし、私は、必ずしもリングプロトコルのネットワーク化が必要だと言っているつもりはないのです。

 おそらく、これまで当ブログにおいてや、セミナーの他、協会雑誌などで私が発信する内容が、リングプロトコルを使った冗長化のシステムに集中していたため、まるでそのシステムの伝道者のような視線を浴びてしまったのであろうと感じます。(何年か前、とにかくリングトポロジーの良さを皆さんにお伝えしたかったの は事実ですが)

残念なのは、こうした行為によって、私が他のシステムに対して排他的な姿勢にあると多くの人に印象つけてしまったことかもしれません。でも、それは誤解で、リングトポロジーを組むほどの規模ではないという場合、先にあげたラピッドスパニングツリーなどのシステムを利用するのは、やぶさかではありません。要はその設備にマッチしたものを選択するということですね。

追記

幹線の選択について、規模が大きくなった場合、光ケーブルの選択は、私はベストだと感じています。
ノイズレスの点、将来性についても、光ケーブルはよい選択ではないでしょうか?





CatalystでPJのシャッター制御

IMG_1891

 他の製品やソフトウェアとCatalystを明確に分ける点は、このショーコントロール機能にあるだろう。今日は、パナソニックのプロジェクターのシャッターをMOXAのシリアルデバイスサーバーで制御する設定を行いました。。そして、そのデバイスサーバーはカタリストを経由することで、DMXコントローラーから制御できるため、卓でカタリストのシーンを再生しつつ、例えばレイヤーがフェードアウトした直後に、シャッターを閉じるキューを作ることもできる。プロジェクター前に、DMXのシャッターを設置している人には、いい情報ではないでしょうか?

 シリアルコマンドをDMXで制御できるということは、シリアルコマンドを受ける機器はなんでも制御できるし、またMIDIやRS422などの機器も制御できるため、カタリストをショーシステムのコアに据えて、DMXコントローラーによるトータルショー制御ができたりする。こうした点が、カタリストらしさでもあり、目指している世界が単なるメディアサーバーではないことがわかります。

この他にもカメラコントロールなど、カタリストを使うと、さまざまな周辺機器との連携が可能である。「一体、誰がそんなことやるの?普通そんなことやらないよ」という反応もあるだろうけれど、いや、否定派の人には残念ながら、間違いなく便利な機能です。




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